+ ページ14
授業終了のチャイムが鳴ると、いつもの癖で隣のクラスへ歩き出そうとする足。
我慢、我慢。
椅子に座ってスマホを凝視。
騒ついた教室内でも一際大きな声を出すベッキョン君やチャニョル君の声は聞こえてくる。
「お前なんだよその顔」
「えー、可愛いじゃん」
「酔っ払いかよ、なあチャニョル」
「おてもやんだろー」
「男子には分かんないの！ 流行ってるんだからね！ 」
教室に響く楽しそうな笑い声。
やっぱりどう考えても別世界の人間。
《うたちゃんうたちゃん、無理》
メッセージを送ると、すぐに既読が付いて
《大丈夫！ 休み時間なんてすぐだから》
そうだけど、そうなんだけど、、、
《今日持ってた本、どんな話？ 》
《あのね、ある高級マンションで殺人事件が起こるんだけどね……》
うたちゃんに本の内容を説明してたら、チャイムの音が聞こえて来た。
《ほら休み時間なんて、あっという間でしょ？ 》
したり顔のスタンプ付き。
《その調子で頑張って》
2時間目の休み時間も同じ様に過ごして、3時間目の休み時間。
教室に居るのに慣れてきた私は、持ってた本のカバーを裏返しにして読書する事にした。
一山読み終えて時計を見ると、もう授業2分前。
そうか、教室にいるのってこんな簡単な事だったんだ。
「あー！ スマホケース一緒！ 」
「えっ、」
「ほら！ 」
「本当だ……」
机の上に置いてあったスマホを見て、声を掛けてくれたのはベッキョン君達といつも一緒にいるグループの中の1人の女の子だった。
「実は合宿の時に Aさんが着てた服も、私同じの持ってるんだよね」
「え！ そうなんだ」
寝る時に着る為に持っていたルームウェアは大人っぽいサテン地で、ツルツルの肌触りが好きで愛用してる。
「絶対好み似てると思う！ このケースもめちゃくちゃ可愛いよね？ ね、 Aって呼んでいい？ 」
っうたちゃん、私、やったよ。
心の中でガッツポーズして笑顔を返した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2911人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もにか(プロフ) - mさん» mさんありがとうございます(//∇//) フラグが立たない程度にドキドキをお届け出来るよう頑張ります(^^) (2017年8月8日 9時) (
レス) id: 8278efcdb6 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - べくちゃーん！やばい！ドキドキしすぎて心臓痛いです！続き楽しみにしてます！ (2017年8月5日 2時) (レス) id: 5210609f12 (このIDを非表示/違反報告)
もにか(プロフ) - ﾙｲさん» ルイさんいつもありがとうございます(//∇//) ドキドキを帰り道に持ってくるか文化祭まで温めるか考え中です(//∇//)くふふ (2017年7月27日 17時) (レス) id: 8278efcdb6 (このIDを非表示/違反報告)
もにか(プロフ) - ららさん» ららさんありがとうございます(//∇//) 好きになって貰えて嬉しい(//∇//)頑張ります！ (2017年7月27日 17時) (レス) id: 8278efcdb6 (このIDを非表示/違反報告)
ﾙｲ(プロフ) - ベク、ジョンデ…ギョンス？なんと羨ましい相関図！！！きゅん要素たっぷりの文化祭楽しみー。死なない程度に小出しでお願いします。取り敢えずこの後の帰り道が……心臓もつかしら？ (2017年7月27日 10時) (レス) id: f4632540c2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もにか
| 作成日時：2017年7月16日 23時
