♯18 ページ18
篤人の家に着いてびっくり。
家が割と広いのは知ってた。
鹿島の寮はワンルームで
そこで十分な彼には
広すぎるくらいで。
もともと、シンプルが好きだから
物が少ないのも知ってる。
驚いたのは、そこじゃなくて。
「篤人の家にしては、綺麗。」
散らかすことはしない性格だけど
なんていうか
ズボラでめんどくさがりな部分があるから。
篤「絢子さんが。」
あぁなるほどね。
お手伝いの絢子さんが、綺麗にしてくれたのね。
篤「Aが来るって話したら
じゃあ、綺麗にしといた方がいいんじゃない?
って言うから。」
話しながら、洗濯物を出してる篤人。
ぽいぽいっと出して
ぽろっと落としていく。
「篤人。落ちた。」
適当な返事をして、拾いながら
篤「荷物。あっち置いたよ。」
さりげなくやってしまう彼は
やっぱり世界で一番かっこいい。
持ってきたお土産を出してきて
「これ、麻也くんと絢子さんに。」
篤「なんで、吉田麻也?」
「え、篤人のお世話係みたいなもんだから?」
篤「いや。あいつは後輩だからいいの。」
よくわからない理由だけど
まぁ、いいや。
それにしても
数ヶ月ぶりとはいえ
久しぶりに逢ったのにこんな感じ。
いつの間にか着替えて
ソファの定位置に寝っ転がってる篤人。
篤「A、飲み物。」
「冷蔵庫、開けるよ?」
返事なし。
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作者名:mamico | 作成日時:2014年8月11日 21時