♯15 ページ15
あの頃みたいに
そーっと近付くつもりだけど
キャリーの転がる音がする。
それでも
そーっとそーーっと近付いて
ギュって後ろから抱きつく。
篤「ん!?」
ちょっとびっくってなった体に
そのままくっついてみる。
ちょっと振り返って
篤「Aー。」
って。
あの頃から何も変わってない。
「篤人…逢いたかった…」
絡めていた腕をほどかれて
向かい合わせになったら
篤「来てくれてありがとう。」
そっとぎゅっと抱き締めてくれた。
篤人の匂いがする
篤人の腕の中にいる
篤人が目の前にいる
篤「A?とりあえず、いこ。」
荷物を持ってくれて
ついて来て
って、空港の外に出て車に乗り込む。
篤「どうぞ。」
って、助手席のドアを開けて乗せてくれた。
急ぐように運転席に乗ったと思ったら
思いっきり抱き締められる。
大好きな彼の匂い
首元に顔を埋めて来た篤人が
篤「A…。」
って、小さく呼んでる。
顔を上げて
目が合って
吸い寄せられるようにキスをした。
もう一度抱き締めてもらって
篤人の腕の中で私は泣いた。
人の温もりが
こんなにあったかいと思えたのは
いつ以来だったかな?
篤「帰ろっか。」
久しぶり見た
車を運転する篤人は
やっぱり世界で一番かっこいい。
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作者名:mamico | 作成日時:2014年8月11日 21時