気持ち（4） ページ20
「A先輩」
あれから少ししてようやく皆の輪から解放された僕は、プールサイドの端でスクイズボトルを用意していたA先輩に声を掛けた。
「どうしたの？桐嶋くん」
クーラーボックスからトングで氷をボトルに入れていた先輩はこちらを向いてきょとんとした顔をした。
今までの先輩はあまり表情が変わらず、こんなあどけない顔を見るのは初めてだったからかドキっと心臓に電流が走ったような気がした。
「あ、スクイズかな？」
傍に置いてあるもう作り終えたであろう冷えたボトルを片手で持ってはい、と手を伸ばされる。
春の終わりの少しだけ熱の籠もった太陽の光がA先輩の首筋を照らしている。
そこからつぅーっと流れる一筋の汗の雫を見た瞬間自分の顔が赤く染まったのが分かった。
「あ、ありがとうございます…」
なんとか堪えて差しだされたボトルを受け取ると、ゆっくりと口に流し込んだ。
自分が思っていたよりも喉が乾いていたみたいでごくごくと飲み進め、そっと口から離した。
「初めて作ったんだけど、変なところあった？」
こういうとき、心配そうに聞いてくる先輩は真面目だなと実感する。
「いや、ちょうどいいです」
「そっか。良かった！」
アメリカにいた頃にマネージャーをやっていた女子は何人かいたが、そういう人達は皆『スクイズを作ってあげた優しい私』という演出をしてきた。
あからさまに褒めて！という感情ばかり見えるやつにはやはり、少し嫌悪感があった。
やっぱりA先輩を誘って良かったな…。
先輩を見つめたまま黙っていたせいか不思議そうに僕から視線を逸らした先輩はすごく可愛いと思う。
「え、と…桐嶋くん？」
もう一度ちらりと合わさった視線に自然と微笑みが溺れる。
「……ふふっ、なんでもないです」
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順位170位代になりました、ありがとうございます。
ふと疑問に思ったことを聞いてもいいですかね？
占ツクは小中学生が多いと聞きましたがこの作品を見て下さっている方々はどの年代の方が多いのでしょうか？
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まいまい☆ - トキヤloveさん» お返事遅くなってしまって申し訳ありません。リクエスト、ありがとうございます！とても助かります。今書いているside:IKUYAシリーズが終わり次第、書かせて頂こうと思います！ (2019年9月29日 18時) (
レス) id: e4e68df0f1 (このIDを非表示/違反報告)
トキヤlove(プロフ) - まいまい☆さん» こんばんは お疲れ様です。続き気になります。主人公が郁弥に、頬っぺたにキスしてほしいです。郁弥が、主人公に名前で呼んで欲しくて、壁ドンして、ほしいです。主人公も、お返しに、いつもドキドキさせられて、ばっかりだから、頬っぺたにキスしてほしいです。 (2019年9月27日 22時) (レス) id: e59d869c74 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい☆ - 凛大好きさん» こんばんは、お久しぶりです。コメント、ありがとうございます。頑張りますね！ (2019年9月25日 23時) (レス) id: e4e68df0f1 (このIDを非表示/違反報告)
凛大好き(プロフ) - まいまい☆さん» こんばんは お久しぶりです。更新ありがとうございます。続き気になります。頑張って下さい。 (2019年9月25日 23時) (レス) id: 666c266cdc (このIDを非表示/違反報告)
まいまい☆ - トキヤloveさん» 沢山のリクエスト、ありがとうございます！ポッキーゲームとクリスマスは前作でやらせて頂いたので、とりあえず郁弥sideのものを書かせて頂きますね！他のリクエストが来なかったり、話が余ったりしたら最初の二つも書かせて頂きます。 (2019年9月16日 20時) (レス) id: e4e68df0f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まいまい☆ | 作成日時：2019年7月30日 18時
