妖界ナビ・ルナ～彼に恋した半妖怪～part６ (ページ8)

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第６.７話　カッコ良くなっちゃったよ　170個目ページ8

「カッコ良くなっちゃったからな。驚くのも無理ないけど」

私は暫くその人を見つめて、次に問いかけるようにスネリを見た。
スネリが微笑みながら頷いたので、ようやく私も納得出来た。

「もっけ……もっけなんだね。良かった……!!」

そう言って、もっけに片手を伸ばした。
そのもっけもにこにこしながら、私の手を取る。

「おいら、Aに生き返らせてもらって、何故かパワーアップした
みたい。妖力が強くなって、人間に変化出来るようになったんだ」

それを聞いて、私は笑顔で頷く。

「うん、凄いもっけ。あ……」

そこで、夢の中の出来事を思い出して、またもっけを見つめた。
なんとなく自分好みの人だったので理解は出来たけど、まさか。

あれは夢の中の出来事なのよね。

とりあえず、二人が生き帰った事を喜んだ。
夢の中の出来事と言えば……

「スネリはやっぱり夢の中でもお説教してたよ。栄養の事とか」

二人はそんな私を不思議そうに見ていたけど、
やがておかしくなって、三人で大笑いしてしまった。

～･～･～

それから、私はタイ兄が残して行った巻物の事を思い出した。
あの時、もしもっけとスネリが居たなら……と悲しい思いをしたのだった。

私は自分が持っていた巻物とタイ兄の巻物を合わせてみたいと思っていた。

そう話すと、すぐにスネリが二つの木箱と共に、
その中に入っている巻物を持ってきた。

私の持っていた巻物にはこう記されていた。