妖界ナビ・ルナ～彼に恋した半妖怪～part６ (ページ44)

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番外編　レッツゴ～　in遊園地5 ページ44

part5の番外編の続きからです。
当番外編はこのページで終わりです。

少し未消化な感じですが、この先のお話を書けないために
ちょっと無理矢理な終わらせ方をしてしまいました。すみません。

･･･････

　

ベンチで休んでいれば、
もっけが飲み物を持ってきてくれた。

冬だから、と言われて暖かい飲み物を貰う。

「ありがと」

微笑んで言ったら、もっけも微笑み返す。

「そんなに怖かったのかよ」

私の隣に座りながら、
笑いを堪えているような動作を見せた。

「笑わないでよ」

口をとがらせて言った後に、飲み物を口に含む。
ボトルを持っている手がほんのりと暖かくなる。

「あれは何だ?」

ふと、もっけが見た先を指さして聞いてくる。

その指先の方をつられて見やると、
私は“あぁ”と小さく言ってから答えた。

「観覧車ね」

「あれが観覧車か……」

呟いたように言うもっけ。
そして、いきなり笑いながらこちらを見直して口を開いた。

「行ってみるか?」

「観覧車……」

そういえば、私も一度も入ったことはなかった。
観覧車は、ある意味私の小さな夢の内ではあり。

「……うん、行く!」

笑い返して言った。

──今での今日も、これからの今日も
私にとっては二度とない一時。

私はその全てを、大切な仲間越しに見つめて居たい。
この幸せだけは、絶対に失いたくはないと思った。

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