妖界ナビ・ルナ～彼に恋した半妖怪～part６ (ページ4)

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第６.３話　中学校生活ページ4

近所に住むユイちゃんが私を見ると、“おっそーい”と駆けてきた。
ユイのお兄さんのリョウが、途中、車のクラクションを鳴らして追い越す。

「ユイちゃんが早いんだよー……」

「まぁねっ! そういえば、……は今日は一緒じゃないの?」

「え」

“何?”と聞こうとすると、後ろから鞄が引っ張られた。
ユージ君とそっくりの……隣に居るのはさとし君。

さとし君は、私が学校に行ってる同級生の男の子。
そのすぐ後ろから、

「「おはよう」」

と声をかけてくる友逹が居る。
まなみちゃんがミチちゃんの手をひいてきた。

まなみちゃんも同級生の女の子なのだけど、ミチちゃんは一つ年下。

「おはよう」

皆で騒ぎながら学校へ行った(さっきの事は聞きそびれてしまった)。
校庭には、花壇の水やりをしているナミちゃんといずみちゃんが居る。

私の行く学校は小学･中学が隣同士にあった。

「ユージ、また当番さぼったでしょ」

仁王立ちになって怒っている。
ユージ君がさとしくんのかげに隠れようとすると、

「おいおい、怒るな怒るな」

大きな声がする。

「怒ると花が枯れちゃうぞ。笑顔が一番。
笑って水やりすると、花も喜ぶんだ」

振りかえると、幹太郎先生が白衣姿で立っていた。
“おはようございます”と挨拶して、教室に向かう。

保健室の前で、保険のスネリ先生が
廊下を走っていた太っちょ君を叱っている。

「走ったら危ないわ。それから、
貴方ちゃんと栄養バランスを考えて食べなくちゃ駄目よ」

ついでに関係ない事もお説教されてしまっていた。

教室に入ると、隣のクラスのあの女の子が、廊下で呼んでいる。
彼女の名前は“サエ”という。今ではすっかり仲良し。

「A、うちのクラス一時間目から図工なんだけど、
絵の具を忘れちゃったんだ。貸してくれない?」

「良いよ。私のところは音楽だから」

教科書の名前(算数とか)は、普通は中学からだと
数学美術、歴史地理などになるけど、私の通う場所は小学と同じみたい。