くだらない日常こそ至高 (ページ10)

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結婚 2 ページ10

最初は俺も含めたワクワクバンドの演奏だった。
結婚式に合わせて曲調緩めのお祝い曲をわざわざみかるくんが作ってくれた。ありがたい。
嫁や、嫁家族はそれをみてとても楽しんでいたようで嬉しかった。
ビデオはレベルイベントで一緒だったメンバー(レト、牛、ガッチ、キヨ)が作ってくれた。
知り合いに片っ端から声をかけ作ったらしいそのビデオは懐かしい友人からよく会うメンツ、憧れの人まで様々で彼らの人脈ってこんなにあったっけ？と疑うものだった。色々な策を使って連絡を撮ったのだろう。

うれしいな。

そう思っていると急にビデオが止まり当たりが真っ暗に。なんだ？と思っているとライトがある一点を照らした。
そこには紙を持ってたっているこーすけの姿があった。

「えー。皆様ビデオをご覧頂きありがとうございます。私からはビデオではなく、直接○○に感謝を伝えたく思い、このような方法を取らせていただきました。どうも、○○と実況させて頂いてます××です。驚かせてしまい申し訳ありません。」
声が震えてる。なんか面白い。
「えー。私と彼は10年以上の時を共にした友であり、仲間であります。言い合いや喧嘩もしましたが、今も仲良く遊んだり仕事をしたりしています。彼は誰より優しく、気の使える人です。私たちがなにかごたつきそうな時、仲介役をするのはいつもかれでした。相談にものれるし、友達も多い。そんな彼にいつも助けられているんだと心から思います。これからは俺らではなく、家族が第一優先となっていくと思います。けれど、家族に言えないようなことが起きたら、次は私たちに相談してきてください。あなたが結婚したとしても私たちは変わらず、友人であり仲間なのです。いつもありがとう。これからもよろしく。このような祝いの席で長々と失礼しました。」

こーすけが頭を下げる。あんまり言わない言葉なので少し照れた。終わりかと思い、拍手をする。
すると、

「はーい。次俺でーす。」

と、お調子者の声が聞こえた。