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きっと ページ5

ky視点

「あぁ、楽し。」

そう、ぼそっとつぶやいた。
ハッとして周りを見ると、3人はこちらを見てる。
実況終わりで、普段だったらみんなそれぞれのことをするこの時間。さっきの実況の余韻でつい言ってしまったが、普段素直に気持ちを言うことなどないので少し小っ恥ずかしい。
しかも、小声で言ったせいでマジっぽい。
いや、本心だけどな?!
でも、本人達に言うのは恥ずいだろ。

そんなことを考えていると、
『だよねー。あのゲーム楽しいよね!』

そうニコニコしながら、言ってきた。
『キヨ最初は乗り気じゃなかったから、楽しくないのかと思った。良かったー。』

いや、ゲームも楽しかったけどそういう意味で言ったんじゃないし。まあ、それでもいっか。

『何よー。キヨくん素直ねー。また、このゲーム撮ろねぇ。』

にやにやしながら言う。うぜぇ。

「キモ」
『ひどい!』
「でも、次も撮りたい。」
『おお、珍しく素直ね。』
「俺はいつでも素直だろ?」
『どの口が言うか。』

そんなことを話し、内容がどんどんズレてった。
あいつら、変に感が鈍くて助かった。

俺が一安心してると、
『お前、この4人でいるの大好きだな。』

そう、俺の隣でにやにやしながら呟いてくるコイツ。
「うるせぇ。」

文句は言いながらも否定できないのは俺の本心がコイツの言ってることとあっているからなのだろう。
コイツは完全に俺の言葉がゲームについてではないと気づいているらしい。あの2人がどうなのかは俺にはわからない。
けど、きっとアイツらも……

『キヨ!飯食い行くべ?』
『ご飯だー!』
『さっさと支度しろよー。』

アイツらに急かされ、家を出る準備を始める。
俺は今、相当幸せな顔をしてるんだろうな。
これからも続く楽しい時間が嬉しい。

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作者名:ダイヤ | 作成日時:2020年7月18日 2時

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