くだらない日常こそ至高 (ページ22)

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すろぉもぉしょんページ22

実況者は楽だ。
ゲームしてるだけで金が貰えるんだから。いいもんだろ？苦労がある方がいいと言う人がいる。
実況者だって大変だよ！
なんて言う人もいる。でも、楽に越したことないじゃん。俺は心底ラッキーだ。
実況者は表向きの顔を変えることによってたくさんの人に愛を楽しさを与えることが出来るのだ。
どう？いい仕事だべ？
もう随分と長い時間実況者をやってしまったらしい。
あと何年こうしていられるのだろうか。
そんな過去と未来のあやふやな境界が深夜に混じったような不思議な感覚だ。

バカなことを考えていたせいか、さっきより病状が悪化した気がする。咳が酷くペットボトルの綾鷹を飲む。深呼吸して布団に着く。なんだか今日は考え込む日らしい。鼻をすすり、ぼんやりと平和な日常を願ってみたがくしゃみで考えていたこと全て吹き飛んだ。意味ねぇー

かつては無邪気笑えた奴

辛いことがあっても涙をこらえた奴

だんだんじじいになってきた奴

全部俺のことなんておかしな話だ。

ぬるくなった冷えピタを取り替えた頃、時計は丑三つ時を指していた。
こうして、俺の人生は終わっていくのか。
俺の寿命って何年くらいなんだろう。
そんなこと思っても答えなんて出るはずないんだけど。

あの高校に入学してアイツらと出会い卒業して実況者をやってる。
いつまでもくだらない喧嘩を続けられるのなんてアイツらとくらいだ。
ああ、忘れちゃいけないこと以外どうでも良くなりゃいいのになぁ。
最近は新しい刺激がないからおじさん化進んでるし。なんか、新しいことしてみようかな？
でも、俺って変な先入観あるから偏見が凄いんだよな。新しいことできるかな？
まあ、どんな人生だろうと葬式でも明るく送ってくれる、そんな後悔ない終わりが迎えられればいいな。

のらりくらりとやってきた実況がこんなに続いて。
いつの間にかTOPゲーム実況者なんて呼ばれるようになって。
あの頃は知らなかった景色だなぁ。