【ハイキュー】俺の天使に近づいたら、神だろうとコロスヨ？【天童覚】

天使4 ページ4

天童side


部活中。俺は今日も十八番ブロックを決める。
あぁあ〜快感ッ...！！相手の悔しそうな顔！！本当堪んないわ〜！！

Aのほうを見て「どうだった〜！？俺のドシャット！」と聞くと「うるさい！こっち見んな！！」と言われた。
でも分かっているよ、それはAの照れ隠しだってことを！！！！


休憩時間、俺は光の速さでAのとこへ向かう、スピード3じゃなかったかって？愛の力は強しってことだヨ！！誰かに先取りされてたまるか！！


「ドリンクちょーだい！」
「あ”？」


ガン飛ばされたんだけどえっ俺何かしたっ！？！？

俺の次にきた一年には超笑顔で渡していた。オイ一年顔赤らめてんじゃねェAの笑顔は俺だけのモノだ、今すぐ脳内から消せ今すぐに！！！！


ねえ何で！？何で俺にはガン飛ばしてきたの！？！Aに何か嫌なことした！？


もしそうなら俺謝るから！！コンクリートにヒビ入るまで土下座して謝るから！！！！だから俺にもその笑顔を向けてっっ！？！



そんなこんなしているうちに、部活が終わった。
いつものようにAと帰ろうとした俺だったが、Aから衝撃的な一言が。


「私、しばらく覚とは帰らないから」


な ん だ っ て ？ ！ ？ ！ ？


それは俺の人生の中で一番衝撃的な一言だった。

俺は「えええ、えええええ、え、えっう、あっっっ！！？？ね、ねねねえねえねえ何で！？！？」と聞いた。声裏返っていたけど気にしない。太一がゴミを見るような目で見てることなんてどーでもいい。


「いちいち言う必要ないじゃん」


ジーザスッッッッッッッッッ！！！！！！俺は後ろに体を反る。要するにブリッジ状態。あっヤバイ涙出てきた、涙出るなんて何年ぶりだろうなあ、10年ぶりくらい？？


Aに「何やってんの？馬鹿みたい」とマジトーンで言われたら涙腺崩壊しちゃって、床が水浸しになった。


バレー部員がガチ目に引いているが俺にはそんなことどーでもいい。Aが行ってしまった。俺を置いて。


「Aが...俺のA、ううう、うわああああああああもう生きていけないいいいい！」


若利君が「大丈夫か？」とタオルを差し出してくれた。それで顔を拭くと涙と鼻水でべちゃべちゃになった。あっコレよく見たら雑巾じゃね？

天使5→←天使3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す