【ハイキュー】俺の天使に近づいたら、神だろうとコロスヨ？【天童覚】

天使18 ページ22

瀬見side


....ヤバい。


ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい。ここだけなんか漂う空気が違うぞ。
アレ、この店ってこんな殺伐とした空気だったっけ？？？


「ねえ、アソコなんか修羅場じゃない？」「やだー、怖い」こっちだって怖えよ！！俺と工はガクブル状態だっつーの！！

ハヤシライス食べている若利を観察する白布。
なんだこの図！呑気すぎかお前ら！！


「よし、英太くん、工。逝くヨ」


字が違いますけど！？半ば強引に連れていかれる俺と工。


真中のいる合コングループの近くまで来た。どうやら会話に聞き耳をたてるようだ。
俺の心情。今すぐ逃げ出したい。(遠い目)


「Aちゃん、可愛いねえ！コレで彼氏いないとか信じられないんだけど！！」
「それなそれな！いやあ、Aちゃんみたいな子と会えるなんてラッキーだわー」
「はあ....ありがとうございます」


オイッッッ！！お前ら命が惜しいのかッッ！！！今ココに！！そいつの彼氏がいるんだぞ！？！しかも彼女が俺の全て的なヤンデレ彼氏だッ！！

真中も微笑むな！！彼氏様がお怒りだぞ！！！！


「ちょっとお、Aちゃんばっかり構わないでよ〜」
「ごめんごめん。でも、Aちゃんがあんまりにも可愛いからさ、ついな」


男はそう言った瞬間、真中の脚にスルッと手をおいた。触り方がいやらしい！！！


真中はヒッ、と声を上げて露骨に嫌そうな顔をしている。
それを見た天童の顔は


「...........殺す」


警察うううううううう！！！！！誰か警察呼べえええええええええ！！！
殺人鬼がココにいる！！皆さん！避難してください！！


「あの、やめてください」


男の手を何とか離そうとする真中だが、男は「え〜、ガード固いなあ。Aちゃん〜」と離そうとしない。

どんどん寿命が縮まっていくなアイツ。今すぐやめておいたほうが身のためだぞー。


「いいぞいいぞー！！」
「やだあ！ちょっとー、あんまりいじめないであげなよぉー」
「っ....覚.....っ、助けて....」


涙目の真中を見て、天童が「英太くん！工！」と声を上げた。
そして恐ろしいほどのいい笑顔で


「俺、ちょっと殺ってくるネ！」


工ううううぅぅ！！気絶すんなァァ！！俺を一人残すつもりかァァ！！！

天使19→←天使17

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す