92〜mfmf side〜 ページ32
ま「ふぅ…」
打ち合わせを行う会議室の前で、一息つく。
いつもノックする前は緊張しているけれど、今日は余計に緊張する。
昨日キヨに頼まれたことを、僕は今日Aさんにそれとなく尋ねるというミッションがある。
偶然にも、今日は珍しく僕とAさんの二人きりでの打ち合わせなので、すごくタイミングが良い。
キヨと別れたい。そう言った理由を聞いて、正直に答えてくれるかどうかなんて分からない。
けれど、今関わっている中ではキヨの次に僕が一番付き合いが長いので、心を開いてくれる可能性が高い。
そう考えて、キヨは僕を頼ってくれた。
ま「…よし」
呟いてノックすると、『はい』といつも通り高めの綺麗な声がした。
ま「失礼します…っ！？」
そっと扉を開けると、そこにいたのは、Aさんだった。
確かに、Aさんなのだけれど。
ま「Aさん…その顔…」
『あ…お見苦しくて申し訳ありません。ちょっと顔が浮腫んでしまっていて』
顔を出来るだけマスクで隠してはいるものの、浮腫んでしまっている、という言葉だけでは到底片付けられないほど目は腫れ上がっていて、泣き腫らしたことは明らかだった。
これはキヨの言う通り、確かに別れたいと思っているわけではなさそうだ。
『打ち合わせ今日で最後なのに、二人きりって寂しいですね。早速始めますか』
苦笑しながら話を進めようとするAさんに、思わず尋ねた。
ま「キヨのことで、泣いたんですか」
『え…』
ま「すみません。昨日キヨから聞きました、Aさんから別れを切り出されたと。…出過ぎた真似かもしれませんが、その目の腫れって泣いた後ですよね？
どうして泣いたんですか」
もう少し遠回しに聞いた方が良かっただろうか。
そう思ったけれど、彼女の顔を見るだけで僕まで苦しくなってしまい、ストレートに尋ねてしまった。
ま「僕には、上手くいっているようにしか見えなかったんです。喧嘩の話も一度も聞いたことがない。
…どうして、別れたいと思ったんですか」
Aさんは沈黙の末、そっと呟くように答えた。
『私の存在は、キヨさんの邪魔なんです』
その言葉だけで、キヨの予想はきっと当たっているのだと思った。
『キヨさんを好きな人はたくさんいるから。一般人の私は、その中の特別になるべきじゃないんです』
苦笑した彼女を見て、何故か泣きそうになった。
二人には、ネット上の活動者共通の問題が立ち塞がっている。
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みやこ(プロフ) - Hisui4029802011さん» Hisui4029802011様、コメントとリクエストありがとうございます☺️初めての作品が私のもので楽しんで頂けたのなら嬉しいです✨これからも頑張ります！リクエストの方は番外編の方で書けるものから書かせて頂きますので、お待ち頂けますと幸いです♪ (2022年1月10日 12時) (
レス) id: 49dadc6dbe (このIDを非表示/違反報告)
Hisui4029802011(プロフ) - 実は私が1番最初に読んだキヨの夢小説はこれなんです!!!!!!みやこさんこれからも頑張ってください！！そしてリクエストなんですが番外編でバレンタインや夢主ちゃんの誕生日、(キヨの誕生日)などその辺のお話が見たいです!!お願いします (2022年1月9日 19時) (レス) @page48 id: 0a62372466 (このIDを非表示/違反報告)
みやこ(プロフ) - ふて寝さん» ふて寝様、初めまして。作者のみやこです。初めてのコメントを頂けてすごくすごく嬉しくて、朝から感動しております…！お気遣いまでありがとうございます(;_;)本日中に続編公開予定ですので、ぜひお付き合い頂ければ幸いです✨宜しくお願いします！ (2021年12月28日 8時) (レス) id: 49dadc6dbe (このIDを非表示/違反報告)
ふて寝(プロフ) - うわあああああ、めちゃくちゃ泣きました、、😭こんなに素敵な作品作れるのすごいです…続き楽しみにしています😌お無理なさらず！ (2021年12月27日 11時) (レス) @page47 id: 7d0cce2898 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みやこ | 作成日時：2021年12月19日 23時
