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ピンポーン、と来客を知らせるチャイムが鳴り響いた。
私はだるいはずの体を素早く起き上がらせて、玄関へ走った。
『はっ、はいっっっ』
キ「うおっ!? …さすがにインターホンのモニターで誰が来たか確認くらいはした方ががいいと思いますよ…。具合大丈夫ですか?」
私はまた夢を見ているのだろうか。この考え、昨日から数えたら何回目なんだろう。
そこには、コンビニの袋を手にしたマスク姿のキヨが立っていた。
『わざわざすみません! 平気なので、誰かに見られないうちにお帰りください…!』
キ「えっ、あ、あー…そうですよね、さすがに女の子の部屋に上がるのは迷惑か」
何も考えずすみません、と申し訳なさそうに謝ってキヨ。慌てて否定する。
『いや! 私は迷惑じゃないですけど! キヨに何かあったら…!』
キ「何かあったらってなんですか。…もしご迷惑じゃなければ、上がらせてもらっても良いですか? 色々買ってきたので」
コンビニの袋を掲げて見せるキヨ。可愛い。
じゃなくて!
『こんなところ、誰かに見られたら…っ』
キ「こうして玄関先で喋ってる方が危ない気がします」
『確かにっ! どうぞお上がりください!』
キ「ありがとうございます。お邪魔します」
完全に流された気がするけれど、もし女の家の玄関先にキヨがいるところを誰かに見られたらそれこそ炎上案件だ、と熱でぼーっとする頭をフル回転させて考えた結果、キヨを家へ上げることになった。
ちなみに、電話で住所を聞かれたときも私は必死に抵抗したが、上手いこと流されて言ってしまった。私は恐らく口喧嘩と推しに弱い。
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みやこ(プロフ) - きょちゃちゃさん» きょちゃちゃ様、コメントありがとうございます( ¨̮ )不定期更新にはなりますが頑張ります!楽しんでお読み頂けると幸いです☺︎︎︎︎ (2022年12月17日 23時) (レス) id: 49dadc6dbe (このIDを非表示/違反報告)
きょちゃちゃ - んんっ...続きがめっちゃ気になります...!更新楽しみにまってます! (2022年12月9日 9時) (レス) @page22 id: a2b9d0ac16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みやこ | 作成日時:2022年10月7日 14時