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キヨが帰ってから、私はボーッとスマホの画面を見つめていた。
キヨ
090-××××-××××
そこには、何よりも大切な11桁の数字が並んでいる。
キヨはあの後、やっぱり何かさせてほしいと言ってきた。
私が謝罪の気持ちはいらない、と言っても、お礼の気持ちで何かさせてさせて欲しいと。
キ「交通事故とかで相手を負傷させてしまったら、お金とか支払うでしょう。それと同じです」
『いや、だとしたら支払うべきは会場か設備関係者ですし…』
それに、私は視聴者だ。キヨのファンだ。それを理解していないのか？と再度説明したけれど、キヨは吹っ切れたように言った。
キ「視聴者だろうとなんだろうと関係ない。俺は一人の人間としてお礼をしたいんです。それで文句言われる筋合いはない」
そう言い切られて、逃げ場がなくなった私。
ひとまず退院してから連絡します、ということで連絡先を交換した。
もう会うことはないかもしれないけれど。もう一度、電話かメッセージかで連絡はとれる。
……やっぱり、これは私が都合よく創り出した夢かもしれないな。
ハ「A？ 戻ったよ？」
"話し終わった"という私のメッセージを読んで戻ってきたハル。私はスマホからハルに視線を移して言った。
『ハル！』
ハ「なに？」
『私のほっぺ、思いっきり叩いて！』
ハ「まだ夢だと思ってるの？ その折れた腕をグーで全力で殴ってあげようか？」
うん、現実のハルっぽい言い方。けど、これも私が創り出した現実に忠実なハルかもしれない。やっぱり信じられない。
結局思いっきりほっぺを引っ張られて口がちぎれそうな思いをしたので、これは現実だと実感した。
不運が幸運を運んできた。ものすごい矛盾だけど、この言葉がこの状況を正しく表現していると思う。
私の人生で一度起こるか起こらないかの奇跡が起こったんだ。
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みやこ(プロフ) - きょちゃちゃさん» きょちゃちゃ様、コメントありがとうございます( ¨̮ )不定期更新にはなりますが頑張ります！楽しんでお読み頂けると幸いです☺︎︎︎︎ (2022年12月17日 23時) (
レス) id: 49dadc6dbe (このIDを非表示/違反報告)
きょちゃちゃ - んんっ...続きがめっちゃ気になります...！更新楽しみにまってます！ (2022年12月9日 9時) (レス) @page22 id: a2b9d0ac16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みやこ | 作成日時：2022年10月7日 14時
