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story 6 ページ7

ゆっくり話せるところと言っても、それなりに認知されている私とキヨくんが普通の居酒屋に行くとバレてしまう可能性がある。



本当はカラオケとか個室なら良いけれど、生憎ここは田舎なので、ここから行けるカラオケは二次会に使う場所しかない。



仕方なく私とキヨくんは、住宅街の静かな公園のベンチに腰を下ろした。



キ「A、ほい」


『あ、ありがと…』



キヨくんが自販機で買ってきてくれたのは、私が昔から好きだったココア。


この銘柄が良い、なんて変なこだわりを持っている私。そのことを覚えていてくれたことに頬が熱くなる。



キ「なんかテレビでAのこと見てたから、久しぶりな気しねぇわ」


『それ、結衣も言ってた』



くすくす、と笑ってみせると、キヨくんはあいつと同じ思考かよーくそーなんておどけてみせる。



キ「まあ真面目な話すると、Aが突然いなくなってから、12年近く経つんだよな」


『そ、うだね…』


キ「お互い、年取ったよな」


『うん…』



キヨくんは私を責めるように言ったわけじゃないけれど、やっぱり何も言わずにいなくなったことに胸が痛む。



あの時は仕方がなかった。


自分の夢を掴むためには、キヨくんの手を離すしかなかった。



なんて、今更言っても言い訳でしかないんだけれど。



キ「なあ、A」


『な、なに…?』


キ「俺、Aといるとすげぇ安心するんだよ。今日すげぇ久しぶりに会ったけど、それでもやっぱりその安心感は変わらなかった。

だから、さ…」



正直、ドキドキした。



キヨくんももしかしたら、私のようにあの頃の関係に戻りたいと思ってくれているのかもしれない。



告白、されるかな。



もし告白されたら、もちろんその時は即答。




覚悟をして、彼の言葉を聞いた。






キ「―――俺たち、また仲良くできないか? 友達として」



ガン、と鈍器で頭を殴られた気がした。

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作品ジャンル:恋愛
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あもも - 初コメ失礼します。100票目頂きました!()凄く面白かったです。kyさんの夢小説はあまり読んだことはないのですが、物凄くよかったです!途中で泣けるシーンもあって感動しました。素敵なお話で読んでいて楽しかったです!*^^* (2022年8月1日 1時) (レス) @page42 id: 79394f6964 (このIDを非表示/違反報告)
みやこ(プロフ) - りんかさん» りんか様、コメントありがとうございます。初めての夢小説ということで、数ある作品の中からこの作品をお選び頂けたこと、大変光栄に思います☺️また別の作品でお会い出来れば幸いです。 (2022年7月28日 16時) (レス) id: 49dadc6dbe (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - ス、すごい、、、初コメと初めてキヨ。さんの夢小説を呼んでみたのですが、こちらの作品が初めてなので新鮮な気持ちになりながら読むことが出来ました!!なんなら途中のところとか気持ち入っちゃって泣きました、、、、笑 (2022年7月19日 3時) (レス) @page42 id: 1914ce7fa9 (このIDを非表示/違反報告)
みやこ(プロフ) - 光希さん» 光希様、コメントありがとうございます☺️楽しんでいただけたようでなによりです!また次の作品もよろしくお願い致します✨ (2022年6月20日 18時) (レス) id: 49dadc6dbe (このIDを非表示/違反報告)
光希(プロフ) - 完結おめでとうございます!読みごたえがあって、全て楽しく読ませていただいておりました。お体にはお気をつけください!次の作品もまた、応援させていただきます。 (2022年6月18日 12時) (レス) @page42 id: a57a548651 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みやこ | 作成日時:2022年4月5日 16時

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