【ky】今度は愛していいですか【実況者】

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私は久しぶりに、キヨくんと初めて二人でご飯を食べたお店来ていた。


もちろん、待ち合わせの相手はキヨくん。



先日、私が倒れてから数日後にキヨくんから連絡をくれた。



キヨくんよっ。体調良くなったか?飯行けそう?



そのメッセージだけで緊張したけれど、あの時の言葉は嘘じゃなかったんだと嬉しくなってすぐに返事をした。



あんなにキヨくんと会っちゃいけない、なんて思っていたのに、キヨくんが良いと言うなら行きたいと甘えてしまっている。本当に自分勝手。



けれど、詳しい話はご飯のときなんて言われて断れるはずがなかった。




キ「ほら、また倒れないようにいっぱい食え！」


『む、無理だよ…私少食だから残しちゃったらもったいないし…』


キ「大丈夫だ、嫌いなもん以外は俺が食う」



いいから、と半ば無理やり頼まされたたくさんの料理が目の前のテーブルに所狭しと並んでいる。



そんな料理を前に、キヨくんは突然爆弾発言を投げてきた。



キ「Aは俺と付き合いたいんだよな？」


『うっ、ごほっ…えっ、あ、えっと……』



喉を通そうとしたお茶が逆流しそうになって、慌てて飲み込んでから返事をする。


どうしよう、この前はもう最後だと思って全部言っちゃったけど、今も正直に言っていいのだろうか。



ここまで来てうじうじする自分を情けなく思いながら言葉を詰まらせていると、キヨくんが先に次の言葉をくれた。




キ「A、正直に言って。俺と、付き合いたい？」



真剣な彼の声が、私の首を自然と縦に動かす。



キ「ちゃんと、言葉で言って」



『……付き合いたい。ずっと付き合いたかった。別れたくなんかなかった。

でも、私は良くても、今はキヨくんの迷惑になっちゃう…』



そこまで言って、痛んだ胸が涙を目に浮かばせる。



でも、キヨくんの次の言葉で、それは悲しみの涙ではなくて嬉しみの涙に変わった。




キ「誰が迷惑って言った？ 俺、何回も迷惑じゃないって言っただろ？

あのとき困った顔したように見えたのは、俺もAと同じ気持ちだったからだよ」


『同じ…？』


キ「俺が自分勝手にAを誘ってたせいで、せっかくAが掴んだ夢を壊しちゃうんじゃないかって。

28歳で恋愛解禁とか、知らなかったし」




本当にこの人は優しい人だ。


自分勝手に別れを告げた私のことを心配してくれているのだから。

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