もう必要ないよ (ページ30)

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ドヨンくんは私が落ち着くまで無理に聞き出したりせず待っていてくれた

「ドンヨンくん、、取り乱してすみませんでした」

暖かいお茶もいただいて落ち着いた私はやっと謝罪する

「いいえ、あやまるのだめです。おちついてよかったです」

「これで会うのは３回目ですけど、凄く濃い時間を過ごした気がしてなんか気づいたら涙出てました」

嘘ではないけど本当に思っていることをやんわりとさせて涙が出た理由を伝える

「あっ、そういえば、あのお店好みの味だったので通っちゃいそうです！教えてくださりありがとうござました！」

取り敢えずさっきまでのを忘れてもらえるように出来るだけ明るく話をそらす

ドヨンくんのことだから気づいてるだろうけど、ずっと優しい目でうんうんと話を聞いてくれている

目が合う度に自分の気持ちが揺れるのが分かる

連絡とっている時にホテルを出発するギリギリまで一緒にいたいと言われていたけど

一緒にいるといけないって

今、どうにかしないと

「、、、、私、もう失礼しますね、、！」

ビックリして目を少し見開くドヨンくん

「まだ、ひこうきまでじかんあります」

「折角の日本なので、最後は気使わずゆっくり過ごしてほしいなって、」

「急に泣いたりしてすみませんでした、！ドンヨンくんとお話するのとても楽しかったです、、！ありがとうございました」

引き止める言葉が聞こえてくる前に部屋を出た

というか流石のドヨンくんだとしても直ぐに引き止める日本語が出てこないのを分かってて

私は勢いに任せて部屋を飛び出した