もう必要ないよ (ページ29)

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前回会った時は普通だったのに

数日ぶりに会ったらいきなり泣き始めるなんて

どう考えてもおかしいのに

ドヨンくんは何も言わずに私を椅子に座らせて

暖かいお茶を用意してくれている

「Aおちゃどうぞ」

お茶を用意し終えたドヨンくんが隣の椅子に座る

「ぐあいわるいですか？」

優しい目をして私のほうを覗き込んできた

上手く声を出せる気がしなくて無言のまま首を横に振る

「とりあえずぐわいわるくなくてあんしんしました、、」

「しごとでいやなことありましたか？」

正直なかったといえば嘘だし仕事であった些細なことでさえをドヨンくんと共有したくなるぐらいだけど

これからのことを考えて何も言わずにまた首を横に振った

「はなしたくなったらぜんぶいってください」

「ぼくはAのことしりたいです」

ドヨンくんの真っ直ぐな目で見つめられると間違って気持ちが溢れてしまいそうだから辞めて欲しい