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『ついたらでんわください』
今日の朝にホテルの住所、部屋番号と共にドヨンくんからきてたメッセージ
真昼間から会える場所なんてあるのかと思ってたらホテルの住所が送られてきてて安心した
チェックアウトまでの時間で最後に会う
初めて韓国に行ってドヨンくんに会いに行ったときより緊張してるかもしれない
発信ボタンを押そうとする手が震える
１回深呼吸をして人差し指に神経を集中させる
よし、押すぞ
プルルルル……
、、、、なんでこうもタイミングが良いんだろう
大体着く時間は伝えてたけど
まるで私が電話をかけるのを躊躇ってるのを知ってるかのように
私の携帯にドヨンくんの名前が表示された
「ちゅきましたか？」
「はい、着きました」
ガチャ
不意に目の前のドアが開いた
「A、あいたかったです」
笑顔でドヨンくんが迎えてくれた
私の大好きな優しい笑顔が目の前にあるのに
「こんかいもひとりできてもらってありがとうごじゃいます」
目頭が熱くなってただドヨンくんを見ることしかできない
わたしも笑顔を返したいのにどんどん目に涙が溜まるのが分かる
「A、、？どこかいたいですか？」
眉を下げたドヨンくんが私に顔を少し近づけて言う
、、、やめて、その目で私をみつめないで
長年ドヨンくんのオタクやってきたから分かるよ
その目いつも愛おしいもの見る時の目でしょ
勘違いしちゃうから、決心が揺らいじゃうから
社交辞令だとしてもその目しないでよ
目に涙を溜めて何も言えない私をドヨンくんは無言で手を引き部屋に入れる
"私も会いたかったです"と笑顔で言えればどれほど楽なんだろう
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作者名：旻焔 | 作成日時：2022年10月17日 13時
