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あれから大ちゃんとは
特にあの件に触れることなく
連絡のやりとりは続いていた。


私も気にしてないつもりだったけど、
何となくモヤモヤのまま数日経った。

明日は私の誕生日。


『はぁ〜っ』




誕生日前夜祭ってことで
真ちゃんとこ行こうと思ったけど
今日は定休日だし。


明日は一応贅沢をする日って決めてたし
念のため休み取ってたけど、
イマイチどこに行く気にもなれないし。

仕事入れてた方が良かったかもなぁ。





ふらっと立ち寄ったワインバーで
悶々とお酒を飲む。

大ちゃん何考えてるんだろ。

あれってそういう事なのかな。

いやいや、
自意識過剰になっちゃいかん。


偶然にも仲良くなって
家にまで来るようになった仲。
大ちゃんは芸能人、私は一般人。

考えてみれば
芸能人が一般人に相手にするはずがない。
ましてや彼はアイドルだし。

だけど、
少しは私をちょっと気になる
女として意識してくれてるのかな。






気付けば、
カウンターには空になったグラスが5杯。



『やっぱワインきける〜っ』



無意識に空腹のまま
ワインばっかり飲んだ始末。
すぐに酔いが回ってきた。

だけど今、何も考えたくなかった私には
このフワフワ感が好都合だった。







ここまではハッキリ覚えてる。
















『ゔ〜っ』



気持ち悪い。

非常に気持ち悪い。



「立てる?
ほら、もうちょっとだから。」



不確かな記憶で曖昧だけど、
誰かに介抱されながら
ユラユラ歩く振動が辛くて
吐き気が襲ってくる。


情けない。
こんな状態になるまで飲んで
人様に迷惑をかけるなんて。


『ごめんなさい。
ご親切にありがとう、ござ、いますっ』



吐き気に耐えながら
とにかく足を進めて、
目の前に停まったタクシーに乗り込む。




「すみません。
〇〇駅の方にお願いします。」





進み始めるタクシー。
その揺れに吸い込まれるように
また再び意識を手放した。

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設定タグ:Hey!Say!JUMP , 有岡大貴   
作品ジャンル:恋愛
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プリン姫(プロフ) - ことなさん» 読んでいただきありがとうございます!作製中ですので、更新楽しみにしていてください。頑張ります! (2019年5月26日 21時) (レス) id: 9cc564a9cd (このIDを非表示/違反報告)
ことな - すっごくドッキ!としていつまでも見ていられます! (2019年5月25日 17時) (レス) id: 3cbf90e97f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:プリン姫 | 作成日時:2019年4月28日 23時

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