Heart 〜心 いのち キモチ〜 By コードブルー 【４】

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めぐちゃんと話した後、
頭を冷やしにコーヒー休憩をして
ラウンドを済ませた。

、、ちゃんと、自分で決断した。
もう、決めたこと。
迷わない、迷わない。

そう自分に言い聞かせながら
患者記録をする。



ギシ、


後ろで誰かが
椅子に座る音がしたけど
特に気にしてなくて。
そのまま作業を続ける。



『ふぁ〜っ』



ぶっ続けてのパソコン作業は
やっぱ疲れるなぁなんて
欠伸をして腕を伸ばす。と、



ドン、



伸ばした手が
誰かの脇腹にクリーンヒット。


『あっ！？ごめん！』


慌てて後ろを振り向くと、
藍沢だった。


『大丈、夫？』



「、、、あぁ。」


明らかに痛いはずなのに、、、
脇腹に手を当てて
深呼吸して堪えてるようで。



『あは、、
手が長いってよく言われるんだよね、、？』

「だろうな。
長いだけじゃなくて力も強い、だろ？」


『あはははは、、、、、』



シン、と静寂した空気が流れる。





さっき自分で決めたこと。
自分を、、信じてみよう。





『藍沢、あのさ？』


「、なんだ。」


椅子から立ち上がって藍沢と目線を合わせる。




『ごめん。』


「、、、。」



『私、あんたにフラれてから
色々気にしすぎちゃって。
フラフラしてたの。
緋山先生や白石先生にも怒られて、
自分がバカだったんだなって。』


「、、、。」


『でもね？
やっぱり、
まだ藍沢のこと諦めきれない。
、、今はね。
だからって、
藍沢にどうしてほしいとかじゃない。
この気持ちも大切にしたいし、
自分で整理したいから。
だから、さ？
こんな気持ちにさせてくれて、
大切な事気づかせてくれて、
ありがとう。』


「っ、！」




『私、これからもっと頑張るから。
命を救うために。
藍沢からたくさん学んだ。』





藍沢はじっと私を見つめて、
特に何か言うわけでもなくて。


でも、ちゃんと気持ちを言えて
スッキリした。
とりあえず、
自分の中での決着がついた。



『私、救命から一旦離れて、
井上先生の下で循環器の勉強をすることにしたの。
これも、藍沢やここのスタッフみんなが
居たから決断出来た。』





そう、決めたんだ。

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