Heart 〜心 いのち キモチ〜 By コードブルー 【４】

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『ははっ
そう、だよね！？
ごめん、私が待たせたのが長かったし。
いいのいいの！気にしないで？
ほら、もう皆んなのとこ行きなよ？』


「如月『行って！！！！』




とめどなく流れる涙。
そんな顔を見て欲しくなかったし、
何より想いが届かなかった悲しさで、
藍沢の顔を見れなくて。
両手で目を覆って藍沢に叫ぶ。




「、、、すまない。」




足音は、部屋の外へと消えていった。





ごめん、、、

ごめん、、、





私が迷ってたから。




皆んなから背中を押されたのに
こんな形でごめん。





気の済むまで泣いて、
時間になってすぐ、
みんなには声をかけず職場を後にした。






、






着信５件


美帆めぐ、名取くんからの着信。
誰とも話す気にはなれなくて、
１人、居酒屋に来ていた。


怪我なんて関係ない。

今日は飲みたいんだから。


このぽっかり空いた穴を埋めるのは、
お酒しかない。




『ウイスキーお代わり。』



「もうその辺にしといたら？」


『いいから、早くお願いします。』




カウンターにひれ伏して
お代わりが来るのを待った。



「はい、もうこれで最後だよ？」



『、、、。』



手を伸ばしてグラスを掴んだ瞬間、




ガッ








手を掴んだのは、名取くんだった。




『ごめん、今日は話したくないの。』




手を振り払って
グラスを手に取り、
ウイスキーを口に入れる。



「心配、しました。」



『、、、、。』





着信の５件中３件は名取くんからで。

でも、今はそんなのどうでもよかった。




「Aさん。」


『ぷはぁっ！久々のお酒旨い！』


「Aさんっ！！！」





さっき涙は流しきったはずなのに。
どんどん溢れ出て来た。



「お酒結構飲んでるみたいでね。
申し訳ないけどお兄さん
連れて帰ってくれないかな？」



「ご迷惑かけてすみません。
これ、お釣りはいりませんから。
ほら、帰りますよ？」




『、、、、。』



さすがに酔いも少し回っていて
正常な思考なんて出来なくて。


名取くんに誘導されるがまま
お店を出てタクシーに乗った。




「、、、、まで、お願いします。」


名取くんの言葉は覚えていなくて。
そのまま彼の肩にもたれかかって
寝てしまった。

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