Heart 〜心 いのち キモチ〜 By コードブルー

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朝6時30分


朝のストレッチを終え、
しっかりピッチを持つと
散歩がてらに外回りをする。


朝からの散歩は最高に気持ちいい。
今日は遅番だし、
少しシャワー浴びて出勤しよっかな。




爽やかな朝日、風を感じながら
ドクターヘリに足を向けると、
朝日に照らされるヘリが見えた。
そばに寄り、じっと見つめる。


ここに来て半月くらい経つけど、
君の頑張りが一番だよね。
まだまだ元気に頼むよ、ヘリ君。




ヘリに手を当て、心で話しかける。

聞こえてる訳がないけど、
このヘリは、
今までたくさんの命を乗せている。
患者さんやスタッフの気持ちが
ここに集まっているから。
きっと、私の想いも伝わっている、
自然とそうしたくなった。

ヘリの周りを一周確認して
その場を後にしようと歩くと、
ヘリポートの少し離れた所で
ベンチに腰掛けている人影を見つける。




『あ、』



藍沢だ。
なんでこんな時間に？
もしかして、病院に泊まったの？
色々な疑問が浮かぶ。

不思議と、藍沢のもとに向かっていた。


『、、もしかして、ここに泊まったの？』


「あぁ、調べ物してたらこんな時間だ」


『そう、』


「、、、立ってないで
ここに座ればいい。」


『、うん。』


藍沢は帰ったと思ってた。
あれからどこで寝たの？
控え室には来てないよね？
もしかして、
夜中控え室に来てたのかな？
私が寝て気づかなかっただけ？


「昨日は、大丈夫だったのか？」

『え？、き、昨日？』


思わず、昨日の名取くんとの事を
思い出してしまった。
もしかして、見られてた？



「まぁいい、何でもない。」

『、、、、。』
「、、、、。」





沈黙が流れる。
今回は私が作ったんだよね、この空気。
２人してヘリを見つめたまま
時間の流れを感じる。

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