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「、、っ！」
『結局、みんな助からなかった。
さすがに塞ぎ込んで、毎日泣いてた。
じいちゃんもばあちゃんも悲しいはずなのに、
私のことを1番に心配して
いつもそばに居てくれたの。
そんな中、
ばあちゃんが急性心筋梗塞で倒れて、
そのまま帰らぬ人になってさ。
じいちゃんと私は短期間で多くの家族を失った。』
「、、、。」
『ばあちゃんが亡くなった時かな。
子どもながらに思ったんだよね。
じいちゃんだけでも私が守らないと！って。
それから、医者になることを決めたの。
中学卒業するまでじいちゃんと暮らして、
高校は都内の高校で寮に入った。』
「そう、だったんだ。」
めぐちゃんは、
なんとも言えない顔をして
私を見つめていた。
『もう大丈夫だから！そんな顔しないで？
でも、黙っててごめんね？
言うタイミング、無くってさ。』
「ううん、謝らないで？
そんな大変な中、
おじいちゃん置いてこっちに来てくれて、、。
リーダーとして、お礼を言わせて？
それに、私に手伝えることがあったら言ってね？」
『うん、ありがと。』
今までは、自分の闇を表現するのは
相手に迷惑な気がして
言うのを控えていた。
けど、今回は少し楽になった気がする。
「如月っ！」
『わっ！』
「、ちょっと、藤川先生
びっくりするじゃな「ごめん！」
急に呼ばれて驚き、
藤川の声がした方を見ると、
深々と頭をさげて謝っている。
「悪かったっ、ごめんっ、」
恐らくさっきの話、
聞かれちゃってたかな。
それを感じさせるくらいの
真っ直ぐな謝罪になぜかおかしくなった。
『ふふっ
藤川も、真面目に謝れるんだねっ
もういいよ、顔上げて？』
顔を上げて私を見る藤川。
『私こそ、突っかかってごめんね？
でも、もうあんなこと言うの、やめてよね？』
ニィッと笑ってみせると、
藤川の顔が綻んだ。
少し静寂した空間を遮断するように
コーヒーに手を伸ばし、
ズズズ、と飲む。
『あ〜おいしっ』
そう言いめぐちゃんを見ると
彼女も微笑みながらコーヒーに口をつける。
「それにしてもよ〜、
如月水臭いぞ〜っ！？
そんな悩み、俺らに話せよな？」
『お馬鹿、
藤川には一番言いたくないわっ、』
「はぁ！？なんでだよっ！」
『あははっ！』
少し、、、
少しだけ、私の闇が薄れたような気がした。
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マナ - 聞いてもよろしいでしょうか？ (2021年4月10日 16時) (
レス) id: b2e96b20a7 (このIDを非表示/違反報告)
プリン姫(プロフ) - RthmEGMoHssRE1Hさん» 読んで頂きましてありがとうございます。ご要望いただきまして嬉しいです！短編でも出来れば...とも考えているのですが、前向きに考えさせていただきますね！ (2019年5月15日 23時) (レス) id: 9cc564a9cd (このIDを非表示/違反報告)
RthmEGMoHssRE1H(プロフ) - 名取先生、もっとみたいです！ (2019年5月15日 20時) (レス) id: 2c5e964fc3 (このIDを非表示/違反報告)
プリン姫(プロフ) - イチゴ王子さん» ありがとうございます★嬉しいです！今週も気合で書きます！楽しみにしていてください(^○^) (2017年8月9日 21時) (レス) id: 9cc564a9cd (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ王子 - とっても面白いです！続き楽しみにしてます！頑張ってください！ (2017年8月9日 1時) (レス) id: b0474ef046 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：プリン姫
| 作成日時：2017年7月23日 18時
