Heart 〜心 いのち キモチ〜 By コードブルー

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昼食後、少し休憩に入る前に
さっき手術した本田さんの状態を確認する。

「如月先生、お疲れ様です。」


『あ、冴島さん。
お疲れ様、体調大丈夫？
ご飯お先に頂いたよ。
冴島さんも行って来ていいからね。』

そばに立っているはるちゃんに
そう伝えるながら作業をする。

「ありがとうございます。
、、藤川先生が、すみません。」

眉毛を下げて
困ったように笑いながら話す彼女。


『冴島さんが謝ることじゃないよ。
それに、あんな冗談を
間に受けてムキになる私が幼稚なのよ。
心配かけてごめんね？』

作業する手を止めて、
はるちゃんに顔を向ける。

『ただ、悩んでる冴島さんを見てると、
藤川のこと許したくなくなるけどね？』

少し意地悪に笑ってみせる。




「もう少し、考えてみようと思います。
仕事と自分のこと、ゆっくり。」

『、、そっか。私でよければ
またいつでも相談乗るからね。』

「如月先生も、
我慢ばっかりは駄目ですからね？」

『ふふっありがと。』

はるちゃんが部屋を出て行くのを見送り、
作業を再開させる。



、



、



『ふぅ』

控え室で１人、コーヒーを飲む。

結局あれから、
本田さんの意識が戻ったり、
救急車が２台入って来たりして
休憩をとる暇なんてなかった。


ズズズ、

あぁ〜落ち着く、

疲れた時のコーヒーはんまい。

ソファの背にもたれかかり、
至福のひとときを過ごす。


「お疲れ。」

『ん？
あ〜めぐちゃん、お疲れ。』


めぐちゃんが自分のデスクに座るけど、
ソワソワ立ち上がり、私の隣へ座る。


「、、、、あの、さ。」

言いにくそうにする彼女。
私は立ち上がり、
コーヒーメーカーへ向かう。

『さっきの話。
、、親のことでしょ？』

「、、、うん。」

コーヒーをつぎ、
めぐちゃんの分を渡して腰掛ける。

「、ありがと。」

コーヒーを飲みながら
少しずつ、話し出した。

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