Heart 〜心 いのち キモチ〜 By コードブルー

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『横峯さん。
昨日の夜間の緊急患者さん、
一緒に診てみようか。』

はい、と資料を手渡す。

「あっはい！」

２人で病室へ向かいながら
横峯さんへ声をかける。

『昨日、すごく良かったよ。
ヘリから帰ってきた横峯さん、
すごく成長してた。』

横峯さんは、
笑顔を見せたが、
一瞬にして顔を曇らせ、立ち止まった。

「私のせいで、すみませんでした。
藍沢先生とA先生が
言い合いになったのは、私が原因です。」

深々と頭を下げる彼女。


そう、だよね。
私と藍沢のせいで、
周りのみんなが迷惑しているんだよね。
私もいい大人なのに、
後輩にこんな気遣わせるなんて
ダメじゃんね。


『ほんと、私と藍沢先生、
馬鹿だよね！
子どもみたいに喧嘩しちゃってさ。
横峯さんにまで気にかけてもらっちゃって、
先輩として最悪すぎるよね！』


「、、っ」


『大丈夫よ。
藍沢先生のことは何考えてるか
確かにわかんないんだけど、
ちゃんと、彼とは向き合うから。
心配しないで？』

横峯さんに笑いかける。
すると、彼女の顔は一気に晴天に変わり、
満面の笑みを浮かべる。


「はい！わかりました！
私、緋山先生たちと一緒で、
A先生たちのこと、応援してますから！
幸せになってくださいね！」


『、はぃっ？』

耳を疑った。
横峯さん、どうしてそうなるわけ？


「さっ！行きましょ、A先生！」


横峯さんに背中を押されながら
病室へと向かった。



はぁ、、、、もういいや。


昨日の美帆ちゃんと言い、
今回の横峯さんと言い、
否定するのが少し面倒になる。


えい、もう言わせておこう。





気を取り直し、
横峯さんの指導に専念した。

ピルルルルルルル！

ドクターヘリ出動要請がかかる。


今日は確か、
緋山先生と藍沢だったよね。

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