27 藍沢side ページ27
「おい、藍沢！
今日、如月の歓迎会あんだよな。
絶対来いよ！」
如月の歓迎会か。
乗り気になれないな。
「絶対だからな！」
ピシッと人差し指を向け
釘を刺してくる藤川。
どうせ俺が行ったところで
あいつは嫌がる。
スタッフステーションで
記録を書いていると、
私服に着替え帰っている
緋山と白石にも声をかけられた。
ウーロン茶１杯だけ飲んで
帰るか。
行かないことで、
次の日緋山に責められることも面倒だ。
記録入力を終わらせ、
ICUの患者の様子を少し見て
病院を後にした。
、
、
現地に着き、
ドアを開けると、
『あ、』
如月と鉢合わせた。
こいつが俺を嫌って避けているのは
一目瞭然。
今日はこいつの歓迎会だよな。
こいつが俺に向ける嫌な顔を見るくらいなら
帰るか。
「、、、帰る。」
ドアノブに手をかけ、
如月にそう告げる。
『えっ？』
「やーーーっと来た！藍沢！」
しまった。
緋山に見つかった。
帰ると話そうとするが、
話を遮られ、
店内へグイグイ腕を引っ張られた。
カウンター席で１杯飲んで帰ろう。
緋山の乾杯音頭が聞こえ、
淡々と飲んでいると、
「もぉ、藍沢先生〜」
白石が少し酔っ払って隣に座って来た。
「なんだ。
今日はお前、ヤケに俺に絡んでくるな」
「いつになったら
Aちゃんと仲良くやってくれんのよっ」
如月達に聞こえないように
俺の顔を覗きこんで小声で話す白石。
「いつになったらも何も、
あいつは俺のことを嫌ってる。
そんな奴にズカズカ話しかけるのも
あっちも面倒だろ。」
「藍沢先生も
素直じゃないんだから〜。
Aちゃんは素直で優しい人よ？
きっと、藍沢先生の不器用さに
戸惑ってるのよ。私もそうだったし！
だから、ちゃんと彼女と向き合って。
救命は、チームワークが必要なんだから。」
「、、、、、、。」
「Aちゃんなら大丈夫。
あなたを理解してくれるわ。
少なくとも、私よりね。」
白石にそう言われるが、
俺は俺なりのやり方でやっている。
それが、あいつのやり方と違うだけだ。
後ろでは緋山の興奮する声が聞こえる。
「え？なになに？
Aちゃん、それどういうことなの？」
白石が後ろの会話に入って行った。
その光景を追うと、
如月が少し頬を赤らめ話していた。
片手にはビールジョッキと、
あいつの近くには空になったジョッキ５杯。
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マナ - 聞いてもよろしいでしょうか？ (2021年4月10日 16時) (
レス) id: b2e96b20a7 (このIDを非表示/違反報告)
プリン姫(プロフ) - RthmEGMoHssRE1Hさん» 読んで頂きましてありがとうございます。ご要望いただきまして嬉しいです！短編でも出来れば...とも考えているのですが、前向きに考えさせていただきますね！ (2019年5月15日 23時) (レス) id: 9cc564a9cd (このIDを非表示/違反報告)
RthmEGMoHssRE1H(プロフ) - 名取先生、もっとみたいです！ (2019年5月15日 20時) (レス) id: 2c5e964fc3 (このIDを非表示/違反報告)
プリン姫(プロフ) - イチゴ王子さん» ありがとうございます★嬉しいです！今週も気合で書きます！楽しみにしていてください(^○^) (2017年8月9日 21時) (レス) id: 9cc564a9cd (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ王子 - とっても面白いです！続き楽しみにしてます！頑張ってください！ (2017年8月9日 1時) (レス) id: b0474ef046 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：プリン姫
| 作成日時：2017年7月23日 18時
