Heart 〜心 いのち キモチ〜 By コードブルー

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少しトイレで落ち着いて
出てくると、

『あ、』

「、、、、。」


藍沢が店に入ってきた所だった。


「『、、、、、。』」


沈黙が続く。


そう言えば、
かえでちゃんのこと、
聞かなきゃ。


そう思い、藍沢に話しかけよう、と、

「、、、帰る。」


藍沢はドアノブに手をかけて
そう言った。


『えっ？』


「やーーーっと来た！藍沢！」



「おい、俺は帰「帰るなんて言わないわよね！？
今日は、Aのか、ん、げ、い、か、い！
藤川は来たくても来れないんだから、
あんたはちゃんと参加しなさいよね！
Aにはお世話になってるんだから！」



「、、、、、。」


「ほらっ！Aも早くこっち来なよっ」


『う、うんっ』



タイミング良く美帆ちゃんに
捕まった藍沢は
グイグイと店内に引っ張られていった。

藍沢は、テーブル席には座らず、
近くのカウンター席へ腰掛ける。



「はいっ！じゃあ、
藍沢も来て揃ったことだし、
もう1回、かんぱーいっ」




美帆ちゃんの音頭が高らかに発せられた。


私は、藍沢が居ることで
居心地が悪くなり、
その気持ちをかき消すように
ビールをぐいぐい飲んだ。


えい、今日は我慢、我慢。


「A先生、、っ！」


名取くんが、
私の飲むペースを落とそうと
声をかけてくれるのをお構いなしに
どんどんお代わりする。



チラッ


藍沢は、
静かにウーロン茶を飲んでいる。


「もぉ、藍沢先生〜」


少しお酒の回っためぐちゃんが
藍沢の隣に腰掛け、
何やら一方的に話している。



「んで？Aの恋人は？
藍沢なの？」


「えっ？」


『はいっ？
何でそうなるの？』


突然の美帆ちゃんの発言に
ハテナマークでいっぱい。
名取くんも驚いている。


「だーって、
まだ２週間しか経ってないのに、
あんなに藍沢に突っかかって、
彼氏を叱る彼女みたいなんですけど〜？
え、なになに？
本当は、別に恋人居る系！？
え、浮気？浮気〜？」



『ちょ、ちょ、ちょ、
落ち着いてーっ』


酔った美帆ちゃんが暴走。
抑えれない。



「A先生、、、居るんですか？」



もぉっこの人たちはぁ。
面倒になったし、
私もお酒が回っていたせいか、
ポロっと話した。

『、恋人は居ない。
今まで恋愛経験はあったよ？
でも、私は恋人は作れないんだよね。』


「えっ？なになにっ？
Aちゃん、それどういうことなの？」



藍沢と話していたはずのめぐちゃんが
私の向かいに座って身を乗り出して聞いてくる。

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