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------坂井 かえで 様------



コンコン、

控えめにノックをする。

『あれ?』

返事が無い。
ドアを開けようとすると、

「もしかして、如月先生ですか?」

振り向くと、
そこにはかえでちゃんのお母さん。


『こ、こんばんは!遅くにすみません。』

「いえいえ!娘も喜びます。
、、、、その前に。」


『?』

お母さんは深々と頭を下げだした。


「この前は、
娘のこと、ありがとうございました!」

『えっ、、!?』


「あの子、あの日が手術日で、
前日から急に不安があったんでしょうね。
言うこと聞かなくなってたんです。
私は、ただ言い聞かせて、というより、
もう叱ってばっかりで。
あの子の気持ち、まるでわかってなかった。
けど、あの日、
初めてお会いした先生に、、、
事情がまったくわからなかったのにも関わらず、
如月先生に抱きしめられた娘は、
心底安心したんだと思います。
あの日の手術は、とりあえず成功しました。
西條先生は、
まだ、全部は取りきれてないって
言ってましたけどね。
麻酔から覚めてから、
娘はずっと、如月先生を呼んでいました。」

『!』

「娘にとって、
先生は心の支えだったんだと思います。
本当に、感謝しています。」


『そう、ですか。』


あの日、私は自分の無力さに苛立ち、
その上、藍沢にもごもっともなことを言われ
悔しさの波に溺れていたのに。

それでもかえでちゃんは、
私を必要としてくれている。


「そうそう、それに、
藍沢、先生?でしたっけ?
先生があれから毎日娘の状態を
見に来てくれてたんですよっ」


『えっ?』

「如月先生は、
まだこっちに来たばかりだし、
よく働いてくれて、
救命では期待の先生だから〜って!
、、もしかして、、恋人、、かしら?」


『ちょっ!そんな、坂井さんっ』

「やーねー、やっぱ若いっていいわねっ」

『お母さん、決してそんなんじゃないんですっ』

「いいのいいの、内緒ねっ
藍沢先生にもよろしくお伝え下さいねっ」


『、、、、、はぁ。』


面食らった。

かえでちゃんのお母さんが
恋人だのキャーキャー言ってる以前に、
藍沢がかえでちゃんの様子を
見に来てくれてたなんて。



考え事をしていると、


「あら、如月先生ごめんなさい。
かえで、寝ちゃってるわ。
また、起きているときに来てあげて下さい。
喜びますから。」


お母さんにまた来る約束をして
歓迎会のの元へと急いだ。


それにしても、
藍沢、、、謎だ。

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設定タグ:コードブルー , 山下智久 , 藍沢耕作   
作品ジャンル:恋愛
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マナ - 聞いてもよろしいでしょうか? (2021年4月10日 16時) (レス) id: b2e96b20a7 (このIDを非表示/違反報告)
プリン姫(プロフ) - RthmEGMoHssRE1Hさん» 読んで頂きましてありがとうございます。ご要望いただきまして嬉しいです!短編でも出来れば...とも考えているのですが、前向きに考えさせていただきますね! (2019年5月15日 23時) (レス) id: 9cc564a9cd (このIDを非表示/違反報告)
RthmEGMoHssRE1H(プロフ) - 名取先生、もっとみたいです! (2019年5月15日 20時) (レス) id: 2c5e964fc3 (このIDを非表示/違反報告)
プリン姫(プロフ) - イチゴ王子さん» ありがとうございます★嬉しいです!今週も気合で書きます!楽しみにしていてください(^○^) (2017年8月9日 21時) (レス) id: 9cc564a9cd (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ王子 - とっても面白いです!続き楽しみにしてます!頑張ってください! (2017年8月9日 1時) (レス) id: b0474ef046 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:プリン姫 | 作成日時:2017年7月23日 18時

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