12 藍沢side ページ12
今朝、橘先生から
今日から一緒に働く
如月Aという医師の話を聞いた。
「あいつは、黒田先生が可愛がってる奴でな、
俺もずっと前から関わりがあるんだ。
よろしくしてやってくれ。」
あぁ、やっぱり。辻褄が合った。
昨日の廊下で電話してる女だったのか。
「カンファレンスがある、
お前のこと紹介するから後で来い。」
---------------
橘先生のもとを後にし、
カンファレンスに行く前に
西條先生に挨拶して行こうと
院内廊下を移動していた。
如月、A、か、、、
どんな奴なんだ。
黒田先生にと橘先生に、何を学んだ？
あまり他人には興味が無い俺だが、
今回は少しだけ興味が湧いた。
『大丈夫だよ。
私がついてるからね。』
あの女、如月A、、？
見ると、如月Aであろう女が
小さい女の子を抱きしめて
あやしているように見える。
昨日に続き、よく見かけるもんだ。
女が抱きしめる女の子。
確か、あの子は
今日西條先生がオペする脳腫瘍の子だったよな。
「こらっ！かえでっ！
今日は手術だから、おりこうにしてないと
ダメって言ったでしょ！？」
急に緊迫な空気になったその場。
女の子の親が女から離すように
腕を引っ張って連れて行く。
親には子どもとちゃんと向き合ってほしい。
そう呆れながらその状況を伺っていると、
女の子が倒れた。
母親は泣き叫び、あの女が駆け寄る。
『お母さんどいてください！
私は医者です！
かえでちゃん！聞こえる？
かえでちゃん！
誰か！誰か居ませんか！？』
こんな状況で
医者が慌ててどうする。
女の子を見ると、
てんかん様発作と嘔吐。
如月は道具を持ってないのもあるが、
それ以外に出来る処置もしようとしない。
見るに耐えないその光景を見兼ねて、
近くを通りかかった看護師に声をかけ、
ストレッチャー手配を頼んだ。
「どいてろっ」
迷ってる暇は無いんだ。
それが、命を左右する。
俺は女の子を抱き上げ、
手配したストレッチャーに乗せると、
西條先生へ連絡するよう指示しながら
その場を後にした。
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マナ - 聞いてもよろしいでしょうか？ (2021年4月10日 16時) (
レス) id: b2e96b20a7 (このIDを非表示/違反報告)
プリン姫(プロフ) - RthmEGMoHssRE1Hさん» 読んで頂きましてありがとうございます。ご要望いただきまして嬉しいです！短編でも出来れば...とも考えているのですが、前向きに考えさせていただきますね！ (2019年5月15日 23時) (レス) id: 9cc564a9cd (このIDを非表示/違反報告)
RthmEGMoHssRE1H(プロフ) - 名取先生、もっとみたいです！ (2019年5月15日 20時) (レス) id: 2c5e964fc3 (このIDを非表示/違反報告)
プリン姫(プロフ) - イチゴ王子さん» ありがとうございます★嬉しいです！今週も気合で書きます！楽しみにしていてください(^○^) (2017年8月9日 21時) (レス) id: 9cc564a9cd (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ王子 - とっても面白いです！続き楽しみにしてます！頑張ってください！ (2017年8月9日 1時) (レス) id: b0474ef046 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：プリン姫
| 作成日時：2017年7月23日 18時
