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話は、昴が博士とどういう経由で知り合ったのかになり...
『火事!?』
昴「えぇ。実は住んでいたアパートが萌えてしまいまして...そこでなんですけど、」
博士「ん?」
昴「宜しければ新しい住居が決まるまでここに居させてもらえないでしょうか?」
博士の方へ身を向けた昴がそう言った。
灰原(え...?)
昴「もちろん暇な時は博士の研究の助手でも何でもしますよ!」
博士「あ、あぁ。わしは構わんよ、その子が良ければじゃが...」
そう言い、博士は私の脇腹下にいる哀ちゃんに目を向けた。哀ちゃんは速攻で首を横に振った。
その時...彼が口を開いた。
コナン「じゃあ新一兄ちゃんの家使う───?」
昴「新一兄ちゃん?」
コナン「うん! 急にいなくなっちゃったお兄ちゃんだよ!ほら隣のあの家、ボク鍵預かってるから!」
昴「ホー...、立派な洋館だけどいいのかい?」
窓の外から隣の新一の家を眺める昴。
コナン「うん!大丈夫だよ!そこにいる汀紗姉ちゃんと新一兄ちゃんは幼馴染みで、汀紗姉ちゃんは昔からよく家に不法侵入してホームズの本とか読み漁ってるから!」
『なに人の黒歴史を勝手に明かしてんだよ!』
昴「...あの、不法侵入とは?」
『あぁ私、ピッキング得意なんです!でも新一も良いって言ってるので合意の上です!!』
コナン「ンな合意した覚えねーよ(ボソッ)」
『うるせぇな江戸川』
灰原「ちょっと二人とも!」
その時、ずっと私の脇腹下で黙り込んでいた哀ちゃんが私とコナン君に耳打ちして来た。私はしゃがみこみ、二人と同じ目線になって話を聞く。
灰原「何考えてるの!?汀紗さんは組織の天使で、あなたは組織に殺された事になってる工藤新一なのよ!?もし家に来る電話や手紙で貴方が生きている事があの人の口からバレたら...!」
コナン「大丈夫だよ!ホームズファンに悪い人はいないから!」
灰原「.....ハ?」
『え なんだコイツ。...まぁ、本人が大丈夫だって言うんだし大丈夫なんじゃない?』
哀ちゃん、不満そうな表情が抜けない。
そんな哀ちゃんを置いて、昴に家の鍵を差し出したコナン君。昴は少し躊躇しながらも、左手で鍵を受け取った。
コナン「はいこれ!家の鍵!」
昴「本当にいいのかなぁ?その新一兄ちゃんに断らないで...」
『まぁ〜、新一兄ちゃんには私とコナンがメールしとくんで、なっ?』
コナン「うん!」
昴「ほんとかい?ありがとう 助かるよ!」
コナン「その代わり、」
「『留守はしっかり守ってよ─────。』」
昴「あぁ...もちろん。」
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作者名:MN | 作成日時:2024年2月29日 7時