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私は腕を組んで、コナン君と共に推理の意図を伝える。
『帝丹高校の冬休みは12月23から、瑛祐はここに来たことを冬休み前学校で話してたから来たのは21日以前』
コナン「サンダルが売店に入ったのが12月18日なら、18日から21日までに入院した人だけを調べればいいんじゃない。
ねっ! 汀紗姉ちゃん?」
『ああ、コナン君』
互いに意見がバッチし合い、私とコナン君は笑みを浮かべた。
赤井「.....。」
それをじっと赤井さんは見詰めていた。
ジェイムズ「じゃあすぐ院長にその日入院した患者のリストを出してもらうとしよう!」
ジェイムズさんは扉を開けて、院長に聞きに行った。それを見送ったジョディ先生は不安げに呟く。
ジョディ「あと気がかりなのは瑛祐君の行方だけど...」
赤井「まぁFBIとしてはこのまま消えていてくれた方が都合がいい、NOCの息子にうろつかれたんじゃ色々支障が出かねんし」
コナン「ノック?」
首を傾げたコナン君に、ジョディ先生は応える。
ジョディ「Non official cover...通称 “NOC”───。
民間人を装って、他国へ侵入活動しているCIAの秘密諜報員の事よ!いろんな事を知ってる君でもこれは初耳かしら?」
コナン「いや、知ってたけど...その言葉、なにか引っ掛って...」
眉を寄せて、訝しい表情を見せたコナン君。
それを横目に赤井さんは、肩を竦めてこう発した。
赤井「まぁNOCの息子の身を案じているのなら諦めた方がいい。」
『やだ。』
コナン「!」
赤井「汀紗...、」
少し眉を下げて私に視線を移して見てきた赤井さん。
『あの人たちに近付いてくる瑛祐を野放しにしておかないのは分かってる。でもやだよ。私の目に入る範囲で誰かがあの人たちに殺されるのなら、尚更__...ね?』
赤井「...フッ、そういう精神だったな。汀紗は」
私は赤井さんにポンと頭を撫でられた。
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作者名:MN | 作成日時:2024年2月29日 7時