387【まさか...】 ページ38
それから赤井さんの携帯に、キールから場所と時間のメールが送られてきた。
赤井「今夜19時...来葉峠の7つ目の左カーブを抜けた先か」
『...その時間なら、あの峠には車の通りなんてほとんど無い。密会するのに絶好の場所...というわけか』
赤井「嗚呼。」
ジェイムズ「し、しかし本当に大丈夫なのかね!?」
赤井「えぇ、私を信じて下さい。もちろん彼女も...では、後の事は任せましたから。汀紗は下りるんだ」
『うん...。気を付けてね、赤井さん。』
赤井「嗚呼────。」
私が車から降りて、ドアを閉めたと同時に赤井さんはエンジンを吹かし走り出した。遠くなっていく車の背をジェイムズさんは険しい表情で見詰めていた。
ジェイムズ「...一先ず、汀紗君はこれからどうする?」
『ん〜、とりあえずコナン君達の方が心配なんでそっちに行ってみます!赤井さん帰って来たら連絡下さい!』
ジェイムズ「嗚呼、分かった...。」
私は駐車場に停めてあるバイクに乗り込み、事件が起こっているNEW BAIKA HOTELの方へと向かった。
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そして、時間通りに来葉峠へと到着した赤井。
そこには既にキールの姿がある。
キール「あら、どうしたの?逆方向から来るなんて...」
赤井「先回りして色々と探らせてもらったよ。」
キール「そう、それで?ちゃんと得られたのかしら?私が一人で来たという確証は...」
赤井に確認をする、キールの首元に付けられたチョーカーの様な物が微かに光り輝いた。
赤井「あぁ。そのようだな...」
それを一瞥した赤井は、軽く頷いた。
ドンッ!!!!
その時、キールは隠し持っていた拳銃を赤井へ放った。
赤井「...っ、ぐッ...」
赤井は口から血を流し、撃たれた部分を左手で抑え背後にある車に背を預けた。そして、周りを見渡した赤井は離れた所に停まっているポルシェ356Aが目に留まった。
赤井(そういう事か...。)
ジン《どうしたキール、早く止めを刺せ》
キールは耳に着けていたインカムからジンの指示が聞こえた、キールはそれに意見する。
キール「でも...肺を撃ち抜いたから、放っておいても後30分程度で__」
ジン《頭だ。頭に弾丸をぶち込め、
それでソイツの息の根は完全に停止する》
キール「了解。」
キールは指示通りに赤井の頭部に銃口を構える。
赤井「...フン、まさか、ここまでとはな────。」
キール「私も驚いたわ。こんなにうまく行くなんて」
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作者名:MN | 作成日時:2024年2月29日 7時