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ジェイムズ「──なるほど。だから水無怜奈をわざと彼等に渡したというわけか...前のように彼等の懐に潜って色々探ってくれと、」
赤井「えぇ、我々の狗ではなくCIAの諜報員としてですがね」
ジョディ「でもこの作戦、元はみんなコナン君と汀紗ちゃんが考えたの!?」
驚いた表情で私とコナンを見てきたジョディ先生。
コナン「ううん!赤井さんも同じ事考えてるみたいだったから、話して3人の作戦を合わせただけだよ!」
『まぁ、赤井さんはこの病院から車で水無怜奈を連れて脱出する時にキャメル捜査官の口からこの話を彼女に持ちかけるつもりだったみたいだけど...
多分、その車の運転手にキャメル捜査官が選ばれて2人きりになるだろうからってよ。』
ジェイムズ「じゃあ彼女を奪われる寸前に君が殴られたような、あの音も偽装だったのかね?」
キャメル「えぇ。殴られて気絶した振りをして車を止めろと赤井さんに支持を受けたので、でもまさか本当に殴られるとは思っていませんでしたが...」
赤井「そうしてくれと彼女に頼んだんだ。万が一お前が殺されていた場合、お前の首筋に殴られた跡がないと水無怜奈の身が危うくなるからな」
キャメル「そ、そうですね...(汗)」
それに益々納得いかない態度を見せたジョディ先生。
ジョディ「でもねぇ!それならそうと教えてくれたっていいじゃない!!」
ジェイムズ「その通りだよ。彼女が奪われ我々がどんなにショックを受け落ち込んだ事か...」
『それが狙いなんスよ!』
赤井「FBIの無線は奴らが傍受していた可能性が高い。彼女が奪還され、我々が落胆されなければ奴らは納得しないでしょうから...演技ではなくリアルにね」
『まぁ、ただ彼女はCIAとして奴らの中に戻した訳じゃない。情報をCIA本部に報告した後でFBIにも流すって事で話つけたんで』
ジェイムズ「そ、そんな要求...よく彼女が飲んでくれたな」
赤井「えぇ。当然、それに釣り合う条件を提示されましたがね...」
それは証人保護プログラムを弟の瑛祐に取ること、そしていかなる場合でも父親の...CIAの任務を優先させる為にFBIに不都合な事があっても悪く思わないでとー。
ジェイムズ「証人保護プログラムか、彼等のボスのメールアドレスを知ってしまった少年なら恐らく適用されると思うが...」
ジョディ「その少年だけじゃなく、この病院の人達の事も心配だわ...!彼等は多分、FBIに加担して水無怜奈を匿ったと思ってるでしょうからなんとかしないと...」
『それなら平気ッスよ!今頃、水無怜奈が...』
あの病院には、手を出すなって言ってくれてるからねー!
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作者名:MN | 作成日時:2024年2月29日 7時