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コナン君は瑛祐が水無怜奈のファンだと言い、他に何か言っていなかったと看護師に問掛けると私たちの他にも似たような事を聞く人がいたと言う。
「「この病院で水無怜奈によく似た患者を見かけたけど本人か?」ってね」
コナン「えっ...、それっ、どんな人だった!?」
「それがよく見えなかったのよ。」
コナン「見えなかった?」
ぶつかった拍子にコンタクトを落としたらしい。
コナン「じゃあ声は!?」
「さぁ...男の人なのは分かったけどどんな声だったかな...、あ、でも年末に入院された患者さんだと思うわ!その時期に新しく売店に入れたサンダルをその人が履いているのはぼんやり見えたから...」
それに驚愕した表情を見せたコナン君とFBI。
コナン「そのサンダルいつ入れたの!?」
「12月18日からだったけど...」
そこまで聞いた所で、私とFBIは部屋を退出した。
ジョディ「やはり組織の仲間がこの病院に潜伏しているのは...」
ジェイムズ「間違いなさそうだな、」
『...。』
ちらりと横の赤井さんを見上げると、口の端を上げていた
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場所は病院内のFBIが集まる別室へと変わり。
ジョディ「今すぐ水無怜奈を別の病院に移すべきです!組織の仲間がここに潜伏しているとわかっているのに、このままここで匿うのはリスクが大き過ぎるわ!」
ジェイムズ「だが、今事を急いて動けば彼女がここにいると組織に教えるようなもの...他に入院させられる病院の手がかりがあればまだやりようがあるんだが」
赤井「いいんじゃないですか?このままで、」
ジョディ先生の提案を一蹴した赤井さん。
ジョディ「このままってねぇ...!」
『患者になって看護師にカマかけて水無怜奈の所在を聞いてるとなると組織もまだ探りを入れている段階なんですよ。確証を得てここに乗り込んできたわけじゃない』
赤井「嗚呼。それにこれはチャンスだ、1本だった糸を2本に増やす為のな」
『うん!うん!』
バレる前に組織の仲間の男を捉えてしまおう!
という考えに至ったが、年末のこの病院に入院した男性は20人以上...
ジョディ「せめてさっきの看護師がその男にその事を聞かれた日にちを覚えていてくれたら」
コナン「12月18日から...」
『21日までの...』
「『4日間だと思うよ/だな。』」
そこで話を聞いていたコナン君と私が声を合わせて日にちを告げ、「え?」と目を瞬かせたジョディ先生。
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作者名:MN | 作成日時:2024年2月29日 7時