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ジェイムズ「水無怜奈は彼等に繋がる唯一の糸...その彼女を何でむざむざ彼等に__」
赤井「昨夜、彼女と契約を結んだんですよ。ただの糸ではなく、我々FBIの釣り糸になってくれと...
このボウヤと汀紗の策略に乗らせれてねー。」
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コナン「イチかバチかのこの大勝負...」
「『乗って見る気、あるー?』」
赤井「もちろん。」
赤井さんの返答に私とコナンは笑み浮かべ、目を合わせる
『ほんじゃあ、まずは眠り姫を起こす王子をここへ』
コナン「そうだな...。」
コンコンッ、
コナンはニヤリと笑みを浮かべて扉を軽くノックし、私は声を適当に変える。
『“赤井さん!緊急招集です!”』
ガチャ、
赤井「作戦会議か?」
『“えぇ”』
赤井「良策があるんならいいんだがな、」
赤井さんは扉を開けて、私も一緒に病室の外に出る。それと入れ替わる様に隙を付いて水無怜奈の病室に入って行った瑛祐...。
コナンは中に残って隠れている。私と赤井さんは死角の廊下から病室を見て病室の前に戻り、扉を開けずに中から聞こえてくる声に耳を潜める。
赤井「ボウヤの話の通りなら、水無怜奈は...」
『嗚呼。』
コナン「CIAの諜報員なんだから───、、。」
そう病室の中からコナンの発言が聞こえてきた。
瑛祐「な、何言ってんだよ?何で姉さんが...」
コナン「お姉さんだけじゃない...お父さんもだよ、」
瑛祐「え?父さんも...?」
コナン「嗚呼。ある組織を探る為に潜入してたんだ...そして恐らく奴らの都合でアナウンサーをさせられる羽目になり、TVで自分の姿を見た瑛祐兄ちゃんが会いに来ないようにあえて何も教えずに別人のフリをしてたって所かな?
まぁ、結果は裏目に出てこうやって会いに来ちゃったけどね」
水無「...。」
瑛祐「ちょっと待って!訳わかんないよ!!なんだよある組織って!?」
___カチャ、
赤井「おっと、君が知っていいのはそこまでだ。」
『ごめんね、瑛祐。』
瑛祐「え?」
赤井「キャメル頼む。」
キャメル「はい!」
私と赤井さんの後ろに現れたキャメル捜査官が、瑛祐を病室の外へ肩を押して出す。
キャメル「そういえば作戦会議が始まるようですが、」
赤井「じゃあその子を空いた部屋に閉じ込めて先に行け、こっちの話がつけばすぐ向かう。後は電話で指示通りに動け!」
キャメル「了解!」
───パタン...。
病室の扉が完全に閉じられた所で、赤井さんは目を開けている水無怜奈に目を向けた。
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作者名:MN | 作成日時:2024年2月29日 7時