375【右手と左手】 ページ26
『とりまどうします？組織はニヤニヤしながら次の手をもう打ちはじめてますよ！』
気を取り直して、ビシッと指をさして次の策を念じる。
ジェイムズ「うむ...こうなれば長居は無用！これより今朝話した、最終手段を取る！3台の車に分乗し、彼等を撹乱しつつこの病院から脱出するんだ！！
囮の車に乗る捜査官達は彼等を出来る限り遠くまで引き付けるように！誰がどの車に乗るかはジョディ君から聞いてくれ！」
ジェイムズさんが指示を出す中、コナンが口を開いた。
コナン「...ねぇ、ボクの知り合いのおじさんのビートルに乗せて運ばない？」
ジェイムズ「え？」
コナン「後部座席なら寝かせられるし、その悪い人たちはきっとストレッチャーが乗せられる大きい車で運ぶって思ってるだろうから、絶対にバレないと思うよ！」
ジョディ「そ、そうかもしれないけど...」
コナン「じゃあボク、外に出て電話で呼ぶね！」
携帯を懐から取り出すコナン。
コナン「すぐに来てくれると思うから＿＿」
そう言うコナンの手から、右手で携帯を取り上げた赤井さん。
赤井「いくらボウヤでもそいつは出来ない相談だ。」
コナン「ぁ、」
『そーだよ。これはＦＢＩの仕事！これ以上一般市民を巻き込む訳にはいかないんでしょ？ねっ!』
赤井さんの肩に手をぽんと置いて、ウィンクすると赤井さんは「嗚呼」と返事を返した。それでも躊躇をするコナンに向けて赤井さんは「後は我々に任せろ」と強い意志を伝えた。
ジェイムズ「では先ずは、各自回収した爆弾から発信器を見つけそれを潰してから...」
赤井「いや潰すのは私の話を聞い手からにして頂きたい、今のボウヤの言葉で思いついたんですよ。奴等の目を晦まし水無怜奈をここから連れ出す妙策を」
『.....。』
赤井さんは策をジェイムズさんに話し、水無怜奈を乗せた車を誰が運転するか...という問題が残っていた。その時、手を挙げた人物がいた。
もちろんあの人ですよ！
キャメル「ここはやはり、私でしょうかねぇ？」
そう！みんな大好き赤井しゃん...ことキャメル捜査官！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 71人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：MN | 作成日時：2024年2月29日 7時
