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『花の花言葉、他にも「断固として勝つ」とか「愚か」ってのがありますね〜。』
じっとジェイムズさんが持つ鉢を観察する。
赤井「宣戦布告...ですかね?」
ジェイムズ「ああ、そのようだな...」
その時、後ろの方で車が停まった。中からは父親らしき人がぐったりとしている女の子をおんぶして病院へと駆け寄って行った。
その他にも、次々に駐車場へと車が入って来て、席をしている人や吐き気を起こしている人等がどんどん病院へと押し寄せて来る、、。
『やりやがったなァ〜...流石!』
コナン「奴らの仕業って訳か...。」
『やな。』
ジェイムズさんはトランシーバーで、正面玄関で配置していた捜査官に何があったと問い掛ける。
《病院の玄関口にケガ人や病人が殺到していてとてもチェックしきれません!!ケガ人達の話によるとこの近辺でほぼ同時時刻に3つの事故が発生したらしくて、集団食中毒に異臭騒ぎに火事です!》
ジェイムズ「彼らの仕業か...」
ジョディ「でも異臭騒ぎと火事は時間を合わせて起こせますが、食中毒の潜伏期間に個人差があって...」
『似た症状の出る毒薬使ったんですよ。しかも〜この3件共、被害にあったの人の症状は火事で火傷を負った人を除けば吐き気とか眩暈の体調不良...見た目じゃ判断しずらいものばっかですね。』
ジョディ「! つまり、事故の被害者を装った彼らの仲間を病院内に大勢紛れ込ませることは容易に出来るわね...。」
ジェイムズ「狙いはやはり水無怜奈の病室の捜索だな」
ジョディ「えぇ、人海戦術でしらみ潰しに調べ回れば恐らく短時間で__」
それに「ちゃうでしょ」と私が否定したら、赤井さんが続けた。
赤井「それだけ大量に仲間を送り込み、そんな不振な行動をさせれば我々FBIに捕まる恐れがある仲間の人数も跳ね上がる。そんなリスクを負うような奴らじゃない」
ジョディ「じゃあこの騒ぎは...」
『別の何かが狙いでしょうね〜。』
私と赤井さんは黒煙が立ち焦げるビルを見据えた。
__カチッ、カチッ...
コナン「ん?」
カチッ。カチッ。
コナン「! ねぇ、さっきから音してない?その植木鉢...」
ジェイムズ「ん?」
コナン「しかもその音、だんだん大きくなってるよ...」
コナンに言われ、ジェイムズさんは植木鉢に耳を近付けた。
ジェイムズ「言われてみれば、確かに...!」
赤井「ゆっくり地面に置いて離れるように」
ジェイムズさんは植木鉢を地面に置いて離れた。
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作者名:MN | 作成日時:2024年2月29日 7時