367【一か八かの勝負】 ページ18
ｺﾂ、ｺﾂ、、ｺﾂ、、、。
暗い病棟を歩く、三つの影。
赤井「──ボウヤにはいつも驚かされるな。」
コナン「赤井さんが味方でよかったよ。」
赤井「ボウヤもな、」
互いを認め、笑みを浮かべた小さな探偵とＦＢＩ捜査官。
その間を歩いていた汀紗はググッと背伸びをして、何処か楽しそうでありながらも少し残念そうに口を開いた。
『あーあ...、なんで私は敵でも味方でも無い主義で生きてるんだろ』
赤井「今は味方じゃないか」
『そうだけど...。でも、ありがとね赤井さん』
赤井「ん？」
突然、お礼を述べた汀紗を不思議そうに見る赤井。
『コナンを対等な立場で見てくれて...認めてくれて...今まで赤井さんみたいに、頼れて信頼のおける大人がコナンの周りには居なかったから。
コナンは組織が関わる事があると周りを巻き込まないと1人で行っちゃうことが多かったから、だからこうしてコナンの隣に赤井さんがいてくれる事が私は凄く嬉しいんだ。
だから本当にありがとう 赤井さんー！』
コナン「汀紗...」
笑った汀紗をコナンは瞳を揺らして、見上げる。
赤井「フッ、どうやら俺が思う以上にボウヤは汀紗に愛されているようだな」
コナン「なッ...!!? い、いや別にそんな...！」
『なんだよ〜照れんなよ〜！』
コナン「うっせー、バーロ...」
『ちなみに同じぐらい赤井さんの事も私、好きだから！』
赤井「それは嬉しいな。」
『じゃっ、そんな嬉しそうな赤井さんに一言！』
コナン「イチかバチかのこの大勝負...」
ベッドで眠る水無を前に、コナンと汀紗は赤井に問うた。
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作者名：MN | 作成日時：2024年2月29日 7時
