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ジェイムズさんは赤井さんの策に賛成した。
それを横にジョディ先生は、肩を落として呟いた。
ジョディ「こんなことになるなら、ナースステーションで写真を撮ってた彼を止めなきゃよかったわ。関係のない患者達の情報を組織に渡したくなかっただけなのに...」
ジェイムズ「まぁいずれバレていたよ。コナン君と汀紗君がすでに彼の携帯を壊していたようだから...」
赤井「いやボウヤと汀紗が携帯を壊したのは奴が組織に連絡を取るのを阻む為ではなく、その連絡方法を知る為。
奴がトイレや部屋にこもって携帯のメールで連絡を取っていたとしたらその方法を知る術はないが、携帯を潰せばそれ以外の方法を取らざるを得なくなる。」
ジェイムズ「なるほど、その方法が我々の目の届く公衆電話やネットカフェだったなら誰にどんな言葉や文体で連絡していたかがわかり、彼を捕らえた後も彼を装って連絡し続ける事は出来たというわけか...」
赤井「えぇ、つまりミスをしたのはこのボウヤと汀紗じゃなく我々FBIだけだと言うことですよ。
そんな方法すら思いつかなかった、私も含めてねー。」
コナン「...」
賞賛されたコナンは不思議そうに、何処か嬉しそうな赤井さんを見つめた。
『ふぁ〜...とりま、交代で休んで備えませんか〜??もうちょー眠い...』
赤井「そうだな。このまま神経を尖らせ続けると奴らが来る前に参ってしまう」
私と赤井さんは扉の方へと向かい、赤井さんは扉のドアノブを捻って開けた。そしてジェイムズさん達の方へと振り返って伝えた。
赤井「まぁ思いついたら、報告に来ますよ。奴らを迎え撃ついい策を」
『そんじゃ皆さんも身体休めるんですよ〜。』
_____パタン、
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屋上__。
出入り口になっている屋根の上に大の字になって寝る。
『.....全部終わったら迎えに行く?』
赤井「.....。」
出入り口の扉の横の壁に背を預けている赤井さんに問い掛ける。赤井さんは携帯の画面をじっと見詰めていた。
そこには明美さんからのメール...
《大君...
もしもこれで組織から抜けることができたら今度は本当に彼氏として付き合ってくれますか?
明美 PS_》
PSの続きは端末画面外で読めなかった。
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作者名:MN | 作成日時:2024年2月29日 7時