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ジョディ《え?止めた?組織に連絡される前に彼を止めたのね!?》
電話で現状をジョディ先生に伝えた赤井さん。
赤井「ああ、だが...
奴には拳銃であの世に逃げられてしまったがな───。」
転倒した車。その運転席を覗いた赤井さん、中では頭から血を流し...自決した楠田陸道の姿が見える。
『──にしても、まずいよォ〜。非常〜にマズイ!』
ジョディ《え?水無怜奈の居場所はバレないで済んだじゃない?》
赤井「いやこれで確実に奴らに知られる事になる。こいつは何らかの方法で潜入先の病院の調査報告を定期的に組織にしていたはず...それが完全に途切れ、しかもその報告を毎日していたとしたら...
来るぞ。明日にでも───。」
コナン(奴らが...!!!)
コナンは険しい表情で、拳を握りしめた。
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ジョディ「移動ですよ!移動!!」
あの後、再び杯戸中央病院へと集まり組織の事を話した。
ジョディ「ここに水無怜奈がいる事を組織に知られてしまう可能性がある以上、ここに留まる意味はありません!議論の余地なんてないでしょ!?」
ジェイムズ「だがなぁ、移動先の病院も決まっていない状況で昏睡状態の彼女を闇雲に連れ回すのは...」
赤井「それに今動けば途中で蜂の巣にされかねない。」
焦った様子で目を瞬かせたジョディ先生に伝える。
『なんか、裏のエリアを警戒してた捜査官さんが隣のビルの屋上に蠢く不審な人影を視認したみたいなんですよ』
ジョディ「じゃあ組織はもう...!!」
ジェイムズ「とにかくこの状況を院長に話して、何か策を練らねば...」
『辞めといた方がいいッスよ』
外に出ようとしたジェイムズさんを止める。
赤井「事情を話してヘタに協力させれば、奴らの目には最初から病室ぐるみで水無怜奈を匿っていたように映り無関係な医者や看護師まで巻き込む恐れがありますが...
逆にこの状況で病院側に何の動きも無ければ、FBIと関わりのないただの病院だと思わせられるかもしれませんから」
それに納得したジェイムズさん。
ジョディ「でもここから動けない患者さんも大勢いるんですよ!? そんな所に組織が乗り込んでくると分かっているのに何も考えずただ待ってるだけなんて...!」
赤井「ただ待つんじゃない、引くんだよ。」
ジョディ「ひ、引くって...彼女を置いて逃げるってこと!?」
『いや引くのは手薬練ですよ。迎え撃つんです!』
赤井「はぐれた仲間を連れに来た黒い狼共をー。」
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作者名:MN | 作成日時:2024年2月29日 7時