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『所で平ちゃん、この後の収集をどう収めるつもりだい?向こうの方も動き出してるけど...』
耳に着けたイヤホンマイクに指を当てると、服部は「まぁ何とかしたる(汗)」とこの後の事は考えてなかったようだ。
毛利「大体なんでお前が工藤新一に変装しなきゃなんねーんだよ!」
服部「あースマンスマン!工藤の奴、最近全然顔見せんからさみしなってしまってなァ...アイツの振りして推理かましたら出てきよるかもしれへんと思てたんやけど、
やっぱり噂通り死んでしもうたんやろか?」
頭をかきながら、ヘラっと笑った服部。
『どんな理由だよ。蘭に殴り飛ばされろ』
服部「しゃーないやろ、工藤にメールで頼まれたんやから」
未だに甲板の方で騒いでいるおじさん達を放って、服部は私に新一から送られてきたというメール画面を見せてきた。
服部「例のヤツらが工藤を遠ざけて何かやらかそ思てるから、裏かくために自分になりすましてこの船に乗ってくれへんかってな。
けどビビったで...工藤の家行ったらアイツのオカンがいたんには」
マストから甲板の方を見ると、有希子さんがピースサインを此方に向けていた。
『えー可愛い。撮っちゃお』パシャ
服部を盾にしてメデューサ有希子さんをカメラに収めました!!なんか服部にジトーっとした目を向けられた気がしたけど()
服部「にしても驚いたで、まさか人を変装させる特技を持ってたとは...アルセーヌ・ルパンも八宵もビックリや」
『アルセーヌ・ルパンと私の変装レベルを一緒にするなや』
服部「けど、気になる事がある。」
『ん?』
神妙な面持ちで、私を見詰めてきた服部。
服部「阿笠っちゅうジイさんの家の地下室に眠らされて閉じ込めてるあのちっさい姉ちゃんや、追跡眼鏡っちゅう機械をあの姉ちゃんが隠し持ってなかったから大丈夫やて工藤は言っとったけど...」
『フッ、お前工藤大好きだもんな。でも分かるよ、私も同じ立場だったらそうするよ。自分の身代わりになって奴らに会いに行くのを黙って待ってられない...』
何がなんでも新一の元に行くってなー、、。
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作者名:MN | 作成日時:2024年2月23日 21時