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キッド「フッ、嗚呼。でも連れ出す前に...」
ﾊﾞｻｯー！！！
突然キッドに白い布で包まれ、服を替えられた気がした。布が離れると、着ていた入院服は純白のワンピースへと変わっていた。
『え？どゆこと...?』
キッド「ふふっお似合いですよ。どういう事なのかと申し上げと今夜のお嬢さんは、わたくしキザな悪党のもの...
ならば、それ相応の正装で拐わなければなりません＿＿」
「...なんつーやっちゃ」と悪たれを着きながら、私は差し伸べられたキザな悪党の手に触れて握った。
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自宅へと帰ってきていたコナンは毛利が寝たのを確認すると、事務所のある2階まで行扉を開けた。
中では蘭が俯いて椅子に座り、コナンが助けた鳩の頭を撫でていた。
コナン「おじさん、もう寝ちゃったよ。疲れちゃったみたいだね。」
蘭「...仕方ないよ、大変だったもの」
コナン「うん。」
蘭「...」
コナン「.....蘭姉__」
数秒の沈黙が続き、コナンが蘭に声を掛けようとした時...蘭は鳩を籠に戻して椅子から立ち上がり窓際に腰掛けた。
蘭「ありがとう、お城で助けてくれて、あの時のコナン君かっこよかったよ...。
まるで...
まるで...新一みたいで、、！」
そう話す蘭の声は震えていた。
その声は今にも泣き出しそうで、コナンは目を開く
蘭「でも、別人なんでしょ？.....そうなんだよね？
コナン君...」
ﾎﾟﾀｯー。
そこで蘭の瞳から零れて頬を伝った涙。
それを見たコナンは目を逸らす.....
コナン(限界...だな.....。)
そう決意して掛けていた眼鏡を取って外す。
コナン「.....蘭。実は、オレ、、｣
蘭「.....新一...？」
コナン「ぇ...?」
新一だと自ら告発しようとした時、蘭の口から出てきた名前に目を見開いた。だが蘭の目線はコナンでは無い.....コナンは慌てて後ろを振り返る。
そこには事務所の入口に雨で濡れた新一が立っていた。
蘭「本当に...新一なの.....？」
新一「あんだよその反応は。オメーが事件に巻き込まれたって聞いたから、様子を見にきてやったってのに｣
コナン(んなバカな.....っ！！！)
自身の姿に混乱したが、ふと1人の人物を思い浮かべた。一方、現れた新一に蘭は駆け寄り今まで何をしていたのかと怒りながらも濡れた体を見た。
蘭「あ！待ってて、今タオル持ってくるから！」
新一「...」
蘭は事務所を出て、階段を駆け上がって行った。その様子を見た新一は蘭を待つ事なく事務所の階段を降りて行く。
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作者名：MN | 作成日時：2024年2月23日 21時
