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私と透明人間は甲板に出て、証拠を探す。
透明人間は縄ばしごを使い、マストに登る。その光景を下から眺めていると透明人間はマストに登りきり、一旦しゃがんで立ち上がると私にニワトリを掲げて見せてきた。
『なーる。これで犯行方法も証拠も分かったな、あとはアンタの推理に任せるぜ!』
私は透明人間に向かって亡霊船長のドクロ仮面を投げ渡した。透明人間はそれをキャッチして受け取ると、仮面を顔の近くに寄せ口を開いた。
《そいつは検討外れだぜ 毛利探偵──。》
船全体にその声が響き渡った。今頃船内にもその音声が響き渡っているだろう、
《それじゃあ、真実はまだ...闇の中、あなたは事件を解く鍵を...すでに飲み干したというのに...
残念です───、、。》
バンッ!!
毛利「誰だ!?」
甲板に続く扉を勢いよく開けて現れたおじさん、そしておじさんや他の人達もマスト付近までやって来て透明人間の姿が目に入った。
毛利「お前は...透明人間!?」
「...フッ」
透明人間は顔から仮面を離し、被っていたハットを取り、サングラスを外し、顔に巻いていた包帯に手を掛けた。
「さぁ...謎解きを始めましょうか...。闇夜を照らす__」
毛利「その声、その口調...まさか、!」
シュルッ...
新一「月光の下で─────。」
毛利「お、お前は探偵ボウズの...工藤新一!?」
園子「ウソー!?」
毛利「なんでお前がここに!?」
新一のいきなりの登場に周りの人達はざわめく。高校生で有名な探偵やら噂で死んだんじゃ...等と、あとゾンビさんがめっちゃ一人で驚愕してる()
トントンッ
『ん?』
メデューサ「はいドーゾ♡」
後ろからメデューサに肩を叩かれ、耳に付けるイヤホンマイクを差し出して来た。
メデューサ「心配でしょ?今回の件を伝えて無くてもどうせバレるだろうって、あの子が事前に汀紗ちゃん用に用意してたの。向こうと繋がってるわ!
それに何かあった時には対処してくれるでしょ?」
『対処って...私、船に乗ってるし何も出来ませんよ?』
「あら、でもお願いすれば“対処してくれる相手”が向こうにいるんでしょ?」
『.....誰から聞いた。』
「なんとなぁ〜くっ! だって汀紗ちゃんが万全の対策も無しに、こっちに来た訳じゃないでしょう?」
ほんと末恐ろしいよ工藤夫婦は...
近いうちに赤井さんとの繋がりもコナンにバレる。
私はメデューサからイヤホンマイクを受け取り、耳に着けた。そしておじさん達の方では福浦さんを殺害したのはミイラ男で決まりだとおじさんが新一に叫んでいた。
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作者名:MN | 作成日時:2024年2月23日 21時