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私は容疑者の中にも入らなかった為、近くで七人の聴取を見守る。おじさんは持っている悪魔のカードを見せろとの事で、ミイラ男を抜いた全員がカードを出した。
ミイラ男「あ、あれ？どこかに落としたのか...？」
毛利「ハハーン！さてはあんた、わざと自分のカードを矢に刺して容疑者から外れようとしたなぁ？わざわざ自分のカードを凶器に添えるなんてこと、犯人がするわけないという心理を逆手にとって...
この悪魔のカードは福浦さんが作った、この世に7枚しかないカードだとは知らずになぁ！！」
ミイラ男「そ、そんな事私だって知ってましたよ！」
毛利「え？なんで知ってんだ？」
ミイラ男「だ、だって私は客に混ざって優秀なメイクをしている人を選べと福浦さんに頼まれた...映画スタッフなんだから！！」
毛利「映画スタッフだと？」
ミイラ男「えぇ、私の他のミイラ男もほとんどそうでいいメイクのお客さんは福浦さんにメールで知らせていたんです。このメイクをしてくれたのも福浦さんだよな？」
ミイラ男2「嗚呼、福浦さんに色々指示受けた時もメイクの時だよ」
毛利「指示ってどんな？」
おじさんが訪ねると、言われた指示はどれもおかしな物。
ミイラ男「とにかく指示はそれぞれバラバラで、共通していたのは絶対に喋るなってことぐらいです」
そこでミイラ男達の話を聞いた透明人間は、その場を離れてくので私も後を着いて行く。
やって来たのはWC〜。
透明人間は個室の扉を開け、中を拝見する。
『鏡が割れてる理由は恐らく姿を見せない為だろうな』
「嗚呼、せやけど証拠がまだ見つからん。横浜港到着する前にはよ見つけんと」
『...普通に喋るんかい』
「だって今は八宵と2人きりやし、喋っても問題ないやろ？」
『2人きりだなんてそんな...っ// ところで今回の件、なんで私に何も伝えないで来たの？』
「...工藤がそうしろ言うたからや」
『新一が？』
「あぁ、今回の件はお前の知ってる“家族”とちゃう。“組織”との対面や、だから組織の中で天使と呼ばれとる八宵には迷惑掛けとうないってな」
『.....。普段はデリカシーの欠片も無いくせに、』
腕を組んで目を逸らしながら取り繕う。
「気ィ使ってやっとんのにその言い方は酷いとちゃうん？八宵〜」
『だったら家族はなんでこの幽霊船に私を招待した？』
「そらお前を楽しませたいとちゃうん??」
『それもあるだろうけど、真の目的はもっと別にあるだろうね...』
「真の目的...？なんやそれ、」
『それは事件解決した後にでも...気があれば教えて上げる』
「なんやねん」と肩を竦めた透明人間。
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作者名：MN | 作成日時：2024年2月23日 21時
