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甲板に出ると、怪物達は上を見上げ目を見開いた。
そこには見張り台の所で真っ逆さまな姿で足首に縄が掛かり、宙ぶらりん状態の亡霊船長の姿が見えた。
毛利「こりゃまた派手な演出だな、、」
おじさんがそう呟いた時、おじさんの頬にポタッと水滴の様なものが落ちてきた。。
毛利「なんだぁ???血糊か?」
_ズッ...
『いや違う』
メデューサ「これ、本物の血よ...。」
私とメデューサは床にも滴り落ちた水滴を指で擦り、本物の血だと確信しメデューサが亡霊船長を下ろしてくれと指示を出した時__
ズルッ...
亡霊船長の足首に掛かっていた縄がずるりと外れ、亡霊船長は真っ逆さまに落ちて甲板の床に叩き付けられた。その亡霊船長の心臓部の胸の所にはボーガンの矢と悪魔のカード “DEVIL”が...
「キャアアアア!!!!」
「まさか本当に死んでッ...!!?」
毛利「全員その場を動くな!」
『皆さん落ち着いて、大丈夫です。このヴァンパイアもとい眠りの小五郎という異名を持つ名探偵の毛利小五郎が必ず犯人を見つけ出してくれます。
大丈夫ですよ...なんせこの幽霊船が闇夜に揺らめく大海原を渡り続ける限り、逃げ場なんて何処にも無いのですから
けっしてね__?』
それに周りの怪物達はあの眠りの小五郎がいる!?とざわつき始める。
コレでパニックにはならず済んだな、横でおじさんは案の定私の言葉に舞い上がったのか「この眠りの小五郎に任せなさい!」と鼻を高く効くっていた。
あとベルモットの気配漂らせたから犯人はビクッと肩を竦めていた。なんかゴメン、
ゾンビ「流石ですね。お嬢」
その時、背後から小声で私に声掛けてきたウォッカ。
『..あぁ、折角盛り上がっていた所を殺人犯に邪魔されたんだ。巻き込まれた他の怪物達にはそれなりの対応をしないと、
つーかアンタなんで私の近くにいるんだよ。目の前には警察と顔見知りの眠りの小五郎がいるんだぞ?もうちょい奥に行って人混みに紛れてなさいよ』
そう小声でウォッカに伝えると「いや」と述べた。
ゾンビ「もしお嬢の身に何かあったら 兄貴に合わす顔が無いので」
『はぁ?そういうのいいからあっち行って』
ウォッカに気強く言うとしゅん...なんて効果音が着きそうな背中を見せ、「まだ反抗期...」なんて呟きながら人混みの中へ紛れて行った。可愛いかよ()
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作者名:MN | 作成日時:2024年2月23日 21時