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スコーピオン「バカなボウヤ」
──────────パシュッ!
引き金を引く、銃弾はコナンの右目めがけて飛んでいく...そして眼鏡のレンズに当たり弾かれた。
バチンッ!!!
コナン「っ...!」
スコーピオン「!...どうして!?」
驚きながらもスコーピオンはマガジンを素早く入れ替え、銃口を構えようとした時、棚の影から汀紗が姿を現し.....空気砲の銃口をスコーピオンに向けた。
スコーピオン「!お前...!!」
『悪ィな、スコーピオン。私案外タフでよ
例え右目が失明しようとも、
敵でも味方でも無い八宵汀紗は消えないんだよー。』
スコーピオンは銃口を汀紗に向けたが、その汀紗の背後から飛んできたトランプが弾き飛ばした。
バチンッ!
スコーピオン「なっ!?」
カチャ__、ドンッ────!!
スコーピオン「ああッ...!!」
スコーピオンの体は風圧で飛ばされ、背中を床に打ち付け、動かなくなったスコーピオンは気を失った。
コナン「生憎だったな、スコーピオン。このメガネは博士に頼んで特別製の硬質ガラスに替えてあったんだ」
白鳥「コナン君!大丈夫かい!?」
そのタイミングで白鳥警部が駆け寄ってきた。
コナン「あ、うん。まぁ...」
応えながらもコナンの視線は、床に突き刺さり炎に包まれ燃えていくトランプのカードに向いていた。
白鳥「さぁ、ここから脱出するんだ!」
スコーピオンを横抱きに抱え上げた白鳥警部は炎の中を急いでいく。
コナン「うん!!それより汀紗姉ちゃん!!!」
『大丈夫...今は包帯で止血してるけど、このままにしておくてスコーピオンの言う通り本当に失明する』
コナン「ッ...、急ごうッ!!!」
コナン達は城の出口まで急いだ。
──────────────────────────
なんとか外に脱出し、真っ赤な炎に包まれた城を見上げる。
白鳥「...僕はスコーピオンを連れて警視庁に戻ります。コナン君はここで毛利さんたちを待っていて、汀紗さんは僕と一緒に病院に行きましょう」
『.....。嗚呼...でも、コナン君...』
コナン「ボクは大丈夫だよ。皆の方には上手くいっておくから」
『.....うん...。』
白鳥「コナン君。これを夏美さんに」
白鳥警部はスコーピオンから取り返したエッグをコナンに渡した。コナンはエッグを受け取り頷き、チラッと白鳥警部を見やり再び城を見上げた。
白鳥「...行きましょう、汀紗さん」
『...嗚呼。』
私は右目を包帯越しに押え、後を着いて城の正門前に停めてあった車の元へ向かう。
ビートルや乾さんの車の後ろには黒い車が一台...
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作者名:MN | 作成日時:2024年2月23日 21時