159【大切な奴とあの世での約束】 ページ10
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東都タワー・エレベーター内...。
エレベーター口からゆっくり、ロープを伝って下ろされてきた機材が一式入った鞄。オレはをそれを両手で受け取り、天井を揺らさないように慎重に下ろす。
高木刑事が持つ、電話の向こうで解体する指示を出してくれるのは...松田刑事と萩原刑事。爆弾の構図が乗っている資料は高木刑事に渡した。
萩原《ボウズ、いくぞ。》
コナン「うん。」
鞄の中から暗視スコープを出して、顔に付ける。
松田《つーか、やれるヤツはさっさと進めろ。》
コナン「!...嗚呼。」
腕時計のライトを点けて、口に咥える。
高木「え?」
天井の下から戸惑う高木刑事の声が聞こえてきたけど、今はそっちに気を使ってる時間は無い。松田刑事と萩原刑事が的確に指示を出してくれる中で、オレもいける範囲で爆弾解体を続ける。
高木「コ、コナン君?聞こえてるかい??」
コナン「うん!聞こえてるからどんどん続けて!」
光電管のコードは切れたから、先ずは一安心だな。
高木「えっと、次にカバーを外すと変な機会がいっぱいあるだろ?その上の方に光を感知すると作動する小さな光電管ってヤツが付いてるはずなんだ。
その光電管から出ているコードを...」
コナン(迂回させて、)
ペンチでコードを切る。
その時、電気のメモリの針が動いた。ヤベヤベ...内部のこの隙間にプラスチックのストッパーを噛まさせて__
コナン(...ストッパー?)
そういえば、あの暗号に「出来のいいストッパーを用意しても無駄だ」って書いてあったな。出来がいいってことは防御率がいいってことか...?
松田《ボウズ、次のコードいくぞ。》
コナン「あ、うん。...ねぇ、松田刑事、萩原刑事」
コードを切りながら、電話の向こうの2人に訪ねる。
コナン「あの暗号、なんで「メジャーリーガー」なんだと思う?」
松田《はぁ?なんだよ急に、別にそこは言い方どうこうの問題じゃねぇのか??》
コナン「じゃあ、ここは日本なんだから別にプロ野球選手って書いてもよくない?」
萩原《あ、確かに。.........................は?》
コナン「.....。」
松田《おい、冗談よせよ。もう一つの爆弾場所って...》
ガシャンッ、!
高木「!」
オレらの中で、思考が一致したのか言葉が止まる。
高木「コ、コナン君??」
口から落ちた腕時計を見ながら、高木刑事に問う。
コナン「ねぇ、高木刑事 ちょっと相談があるんだけど...」
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作者名:MN | 作成日時:2024年2月21日 19時