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松田「恐らくだが、さっきエレベーターが止まったショックでスイッチが可動した。少しでも揺れたら起爆しちまう起爆装置のスイッチがな...
だから高木やレスキュー隊なんかが天井に登ったりロープで降りたりなんかすりゃあ、揺れた時にはドカンと来た」
(まぁ、例外はいるがな...)と汀紗を思い浮かべた松田。
高木《だったら、上のエレベーター口からロープを下ろしてもらって僕たちが登って逃げるしか...》
コナン《なんかそれもダメみたいだよ。
爆弾の傍に盗聴器が仕掛けられてる。だから、きっと爆弾犯はどこかでこっそり聞いてて...ボク達がここを離れて声が聞こえなくなったらスイッチを入れて爆発させる気なんだよ》
高木《じゃあ、どのみち八方塞がりってわけか》
肩を落とした様な高木刑事に、松田は言葉を掛ける。
松田「簡単に諦めてんじゃねぇよ。今、お前の元にはボウズがいるじゃねぇか」
高木《へ?》
コナン《うん、手は一つ残ってるよ!ボクがこの爆弾を解体するんだよ。上から爆弾処理の道具を下ろしてもらってね
...だから、手伝って。松田刑事、萩原刑事》
松田「.....。嗚呼、任せろ」
声のトーンが下がったコナンの言葉を聞き入れた松田は携帯を横にいる佐藤刑事に返し、丁度到着した爆発物処理班の方へ向かった。
隊員の中で萩原を見付けた松田は駆け寄る。
松田「遅せぇよ。何してた」
萩原「他の爆弾処理でバタついてた。悪い」
松田「ん、現状...やる事は分かってるな?」
萩原「嗚呼。」
萩原は部下の隊員に的確に指示を出し始めた。
松田「.....」
松田は東都タワーを見上げ、3年前の今日を思い浮かべる
松田(...不安が消えねぇ。でも...俺らでもできるよな?汀紗)
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作者名:MN | 作成日時:2024年2月21日 19時